猫の腎臓病で余命宣告?初期症状や普段から気を付けるべきポイントを解説

猫の腎臓病は発症率が非常に高く、悪化すると命にも関わる病気です。今回は、猫の腎臓病の主な初期症状やケア方法、普段からできる予防のポイントについて解説します。
愛猫の為にも腎臓病について正しい知識を持ち、適切な予防に努めましょう。

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猫の腎臓病とは

猫の腎不全は、死因トップに挙げられるほど発症率が高く、改善が難しい病気です。6歳ごろから加齢によって腎機能が弱まり、腎不全を発症しやすくなります。
一度傷ついた腎機能の回復は難しく、大半が慢性化しており、8歳で約8%、10歳で約10%、12歳で24%、15歳以上で30%の猫が慢性腎不全を患っています。※
初期の自覚症状がほとんどなく、腎機能の7割以上が失われて、はじめて症状が現れるというのも重症化が多い理由です。
腎臓病の原因は、炎症、ウイルス感染、中毒、腫瘍、ケガ、食事、生活環境など様々なものが関連してします。
腎臓病は完治が難しい病気のため、適切な予防と早期発見に努め、発症した場合は症状の進行をゆるやかにする治療を行います。

※参考:Dr. 小宮山の伴侶動物へのやさしい(優しい)獣医学

猫の水を飲む量が増えたら腎臓病のサイン

腎臓病で最初に見られる兆候は、水を飲む量が増えることが多いと言われていますが、初期段階は症状がないケースが大半であり、すでにかなり進行している可能性があります。
他にも以下のような様子がひとつでもみられた場合は、すぐに動物病院で診察を受けましょう。

  • 食欲がない
  • 飲水量が多く、尿量が多い(多飲多尿)または頻尿
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 毛づやが悪くなった
  • 元気がない
  • 体重の減少
  • 息が臭う
  • 普段以上に口元を触る
  • よく眠る

猫の腎臓病ケアは丁寧な食事管理が基本

猫の腎臓病ケアでは、残った腎機能にできるだけ負担をかけないことが大切です。
自宅でできる初期治療は、腎臓の負担になりやすいナトリウムやリンを抑えた療法食を与えるなど、丁寧な食事管理が必要になります。
療法食は必ず獣医師に相談し、病気の進行度合いや猫のライフステージに合ったものを与えるようにしましょう。
また、腎臓病の猫は食に対してデリケートになるため、療法食を食べないときに備えて、腎臓ケアに配慮された食事を別に用意しておくと安心です。いつでも自由に新鮮な水を飲める環境作りも忘れずに。

猫の腎臓病に備える5つのポイント

猫の腎臓病に備えて、次の5つの予防ポイントを押さえておきましょう。

ポイント① 食事管理の注意点を把握する

腎臓病の予防では、食事と水分量の管理が重要です。高齢猫の食事は、リンやナトリウムの数値が低いものを選びましょう。腎機能が低下すると、リンによる腎臓の損傷やナトリウムによる血圧上昇などの危険があります。
また、水分をしっかり摂らせることも大切です。十分な水分は腎臓の負担を軽減し、腎機能の低下を防ぎます。以下の点を心がけましょう。

  • 缶詰やウェットフードなどで水分量を確保する
  • ミネラルウォーターは与えない、新鮮な水道水を与える
  • 1日の飲水量を計測する

飲水量の計測は腎臓病の早期発見にも役立ちますので、ぜひ実践しましょう。

ポイント② 住環境からリスク管理する

腎臓病を防ぐためには中毒にも注意が必要です。
人間には安全であっても、猫が誤飲すると命に関わるような中毒症状を起こし、腎臓を傷つける危険物はたくさんあります。

  • 消毒薬、鉛系塗料、人間用医薬品などの化学薬品
  • 玉ねぎやユリなど、中毒になる食品や植物
  • 一部のエッセンシャルオイル(精油、アロマオイル)

人の食べ物を与えないことはもちろん、観葉植物や薬の場所、使っているアロマオイルの種類など、生活環境を改めて見直してみましょう。

ポイント③ 自宅でおしっこチェックをする

腎臓病の早期発見には、自宅での定期的なおしっこチェックが役立ちます。
月に1度はおしっこの色や量を確認し、普段と変わった様子がないかチェックしましょう。
1日のおしっこ量の目安は「体重1kgあたり20cc前後」、5kgの猫なら100㏄前後となりますが、季節や個体差があるので愛猫の普段の量を把握しておきましょう。
腎機能が衰えると必要な水分まで排出するため、オシッコの量が増えるようになります。
また、正常なおしっこの色はうすい黄色ですが、色が透明に近い場合やニオイがあまりしないときは、おしっこが薄まっているサイン。腎機能低下の可能性があるため、動物病院を受診してください。
日頃の健康なおしっこの状態の把握が早期治療につながります。

ポイント④ 定期的に血液・尿検査を受ける

最低でも年に一度は動物病院で血液検査と尿検査を受けましょう。腎臓の機能が低下すると、体内の毒素や老廃物の排泄が難しくなり、血液やおしっこの成分に変化がみられます。
血液検査では、腎障害や尿毒症の発見の他、リンやカルシウム、カリウムなどのミネラルバランスを確認できます。
また、尿検査は、腎臓の尿濃縮力や尿たんぱく量を測定し、腎機能の低下を早い段階で発見できるメリットがあります。
自宅で採尿する場合は、正確な検査結果が出るように、おしっこはできるだけその日のうちに動物病院へ持っていきましょう。

ポイント⑤ ペット保険に加入する

猫の腎不全は完治が難しく、一生涯の治療が必要になる病気です。
しかし、動物には公的な健康保険制度がないため、長い治療にかかる医療費の負担は大変なものです。発症率の高さや医療費のリスクに対して、ペット保険は大きな備えになります。
ただ、腎臓病は保険加入時の告知対象であることが多く、加入前に発症すると契約が難しくなる可能性があります。
愛猫が健康なうちに、早めに保険を検討しましょう。

愛猫が腎臓病で苦しまない為に出来る事

猫の腎臓病は初期段階の症状がほとんどなく、気づいた時には重症化していることが多い病気です。
一度発症すると生涯にわたって治療が必要になるため、日頃から予防と早期発見に努め、徹底した食事管理や定期的な検査を怠らないことが大切です。
また、健康なうちにペット保険に加入し、発症時に万全のケアができるように備えておきましょう。

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