犬の保険の加入条件と注意点

1.犬の保険の加入条件とは?


人間と同じように犬の保険にも加入条件があります。細かい内容は保険会社により異なりますが、「①.原則、健康体である」「②.加入不可の傷病に罹ったことがない」「③.新規加入の上限年齢に達していない」この3点は各社共通です。


例えば、「①.原則健康体であること」に関しては、愛犬に経過観察中の傷病や継続的な投薬がある場合は治療中とみなされ、保険に加入することができません。また、完治後に申し込む場合も3~4ヶ月以上経過していないと保険の契約上は健康体という扱いにはなりません。


また、ビジネス目的で所有しているのではなく、あくまで個人がペットとして飼育していること、という加入条件は多くの保険会社が共通して掲げています。


 

2.加入が出来ない可能性がある犬の病気


先述の通り、ペット保険には一度罹患すると完治しても保険の加入が難しくなる特定の疾病があります。その罹患歴があると、その病気や関連する病気が補償対象外とされたり、保険の加入自体が不可となることがあります。


各社で指定内容や条件に違いはありますが、ここで代表的な病気をいくつかご紹介します。保険を検討する際は念頭におきましょう。


病気①.糖尿病


犬の糖尿病は、様々な合併症を招く病気です。


糖尿病は、血糖値を下げる役割のインスリンの分泌不足などによって高血糖状態が持続し、血糖値が高いと、神経、網膜などに悪影響を及ぼし、多飲多尿をはじめ、体重減少、白内障などを引き起こします。


末期には、糖尿病性ケトアシドーシスによる食欲不振や衰弱によって死に至ることもあります。


病気②.慢性腎不全


シニア世代の犬に増えているのが、慢性腎不全です。


腎臓は体に必要なミネラルなどの成分を残したまま、不要な老廃物や毒素をろ過し、濃縮した尿として排泄する役割を担っています。腎機能が低下すると排泄されるべき毒素が体 内をめぐり(高窒素血症)、様々な症状を引き起こします。


多飲多尿に始まり、体重減少、嘔吐、脱水、貧血などがみられるようになり、末期には尿毒症から続発する胃腸炎や痙攣などの神経症状に悩まされることになります。


病気③.椎間板ヘルニア


椎間板ヘルニアとは、背骨と骨の間にある椎間板が、何らかの原因で正常な位置から外れ、神経側に飛び出し、脊髄を圧迫している状態のことをいいます。


椎間板は脊椎(背骨)同士の間にあり、脊椎が動く際のクッションの役目を果たす大切な 組織です。脊椎の中には、脳からの指令を全身に伝えたり、末梢の感覚を脳に伝えたりする脊髄という大きな神経が通っています。


椎間板ヘルニアは、椎間板が何らかの原因で脊髄へ向かって飛び出し、圧迫している状態のことをいいます。犬の椎間板ヘルニアは、外傷や急性に発生する「(ハンセン)I型椎間板ヘルニア」と加齢などが原因の「Ⅱ型間板ヘルニア」の2つに大きく分類されます。


症状は圧迫される神経の部位によって様々ですが、背中の痛みを訴える軽度な症状から、 ふらつき、歩行不能(困難)、感覚の麻痺、自力での排泄困難など重度な症状まであらわれます。


 

3.犬の保険加入時の注意点


続いて、犬の保険加入に関する注意点をご紹介します。いずれも見落としがちな内容ですが、スムーズに保険に入るためにポイントを押さえておきましょう。


注意点①.健康診断や予防接種を済ませる


多くの保険会社では、健康診断書や予防接種証明書の提出は義務付けられていませんが、一部では現在の健康状態や体重、保険会社が指定する予防接種を受けているかなど詳細な申告が必要となる場合があります。


加入時に不要であっても、常に健康状態を把握するために、健康診断は定期的に受けるようにしましょう。


一方、予防接種は確実に受ける必要があります。予防接種で防げる病気の医療費は補償対象外となることが多く、保険が適用されません。愛犬の健康のためにも予防接種は欠かさずに受けましょう。


注意点②.肥満に注意


犬の健康維持には肥満に注意することが重要です。


肥満の原因は、間食の積み重ねや、避妊去勢手術後のホルモンバランスの乱れ、運動不足などが考えられますが、肥満になると足腰や内臓への負担が大きく、さまざまな病気を引き起こす恐れがあります。


特に体重がもとよりある大型犬は、肥満になると関節などへの負担が非常に大きくなります。


ご褒美やおやつを与える場合は普段の食事を少なめに調整する、犬種やサイズに見合った運動量を確保するといった対策を講じ、肥満を予防することが大切です。


注意点③.混血犬の加入条件


混血犬を飼われている方は、混血犬特有の加入条件を知っておくと加入がスムーズになります。


混血犬は犬種で分類できないので、多くの保険会社はサイズ(体重)で分類しています。


このサイズ区分は各社で若干異なり、愛犬がA保険では小型、B保険では中型に分類されることもあり、犬の体重が保険料にも影響します。


愛犬の体重とサイズ区分を把握して保険の比較材料の1つに加えておくと、希望に近い保険が見つけやすくなります。


 

4.犬の保険加入までの手続き


犬の保険は、郵送での申込みの他、ペットショップや動物病院で扱われることも増えていますが、最近はネット受付が主流となりつつあります。


ネットでの申込みは、郵送の手間がなくスピーディーに手続きできることがメリットの1つです。


保険会社のウェブサイトで手続きを完結できるものが多く、ネット上で資料を確認し、告知をはじめとした必要情報を入力、問題なく審査に通れば契約が成立し、加入となります。


ネット申し込みの場合、保険会社に提出が必要な書類は基本的にはありませんが、手元にクレジットカードとペットの写真、既往歴がわかるものがあると、よりスムーズに加入手続きができます。


 

5.まとめ


犬の保険の基本的な加入条件は、原則健康体であること・既往歴など健康状態の告知ができる・新規加入年齢制限の範囲内・家庭で愛玩用として飼育する犬の4点が各社で共通するものです。


その他、治療中や経過観察中では加入ができないこと、加入条件がつくケースや、加入不可になる病気があることも押さえておきましょう。犬の健康維持のためにも肥満に注意し、予防接種や健康診断を欠かさないように心がけることが大切です。