肥満のリスク

猫が喜ぶからと、欲しがるだけ食事を与えてはいないでしょうか。 しかし人間同様、猫にも適切な摂取量があり、それを超えた食事を続けていると、一気に肥満になってしまいます。 肥満になること自体も重大な悩みかもしれませんが、肥満からさまざまな病気になるリスクがあります。 猫の肥満は糖尿病・心臓病・皮膚病・関節病などさまざまな病気へのリスクを増やす原因になります。 しかし食事を自ら減らしたり痩せるためにすすんで運動をすることはありませんので、 飼い主の力が必要です。 その中でも、まずは日ごろ与えている食事量の見直しましょう。 ではいったいどのくらいの食事量が適切なのでしょうか。

理想体重

同じ犬猫種でも個体差があり、大柄なものもいれば、小柄なものもいるわけです。そのため単純に品種ごとに示される標準体重といわれるものを、理想体重として利用するのは好ましくありません。理想体重を求める場合、ボディー・コンディション・スコア(BCS)がよく利用されます。具体的には現在の体重からBCSの係数を用いて計算します。

理想体重(kg)=現在の体重(   )÷係数2(   )
注:係数2には、BCS=4の場合1.15、BCS=5の場合1.30を代入します。
BCS
1 削痩
2 体重不足
3 理想体重
4 体重過剰
5 肥満

食事量を決める際に、理想体重を知っておくことが重要になります。 猫種や性別などの要因によって、どのくらいが適正体重なのかは個体によって異なります。 ですが、上記の様な式から理想体重の目安を知る事はできそうです。 例えば、現在の体重が、4kgでBCSが4だとしたら、 4kg ÷ 1.15 = 3.47kg が理想体重となります。 このBCSは体脂肪率や、脂肪の付き方によって異なります。 例えば4番の体重過剰の場合、体脂肪率は25~34%です。 体脂肪率や、脂肪の付き方に関しては獣医師などに相談されてみると分かると思いますよ。

成長期によっても異なる

『RER(安静時エネルギー必要量)』を求めます。これは「安静時の正常な動物が中程度の気温環境下で摂食している状態におけるエネルギー要求量」で、以下の計算式で求められます。

RER=70×(体重kg)0.75乗
もしくは
RER=30×(体重kg)+70

後者が簡単ですが体重が2~45kgの動物にのみ適用されます。

避妊去勢 未 … 1.4×RER
肥満傾向   … 1.0×RER
成長期    … 2.5×RER
妊娠期    … 2.0×RER
授乳期    … 2~6×RER

猫の年齢や、猫の状態によっても摂取カロリーは違ってくることが分かります。 成長期の子猫の場合は、多くのカロリーが必要になりますね。 逆に肥満傾向の猫は少なめの食事となります。

必要な食事量

一般的に猫ちゃんが1日に必要なエネルギー量は、成猫の場合には体重1kgに対して約80kcal程度といわれています。
ただし、完全室内飼育や運動量の少ない猫ちゃんなら、体重1kgに対して約70kcal程度を目安にします。

飼い猫にあげる食事量は、体重に合わせると良いようですね。 体重が4キロの猫には 4kg×70~80kcalという事なので 280~320kcal内の食事を与えればよいという事ですね。 普段の猫の生活習慣や環境から算出してみてください。

グラム換算の仕方

カロリーの量で食事量を調整すればよいことが分かりましたが、実際に与えるときは何グラム程度になるでしょうか。 一般的に与えられているドライタイプのキャットフードを例にすると、 キャットフードの説明書きに、100gあたりのカロリーが表示されていると思います。 100gあたり400kcalの場合 体重4kgの一般的な体系の猫には 4kg×70kcal=280kcalですので 一日に与える理想的な食事量は70gとなります。これは与えるキャットフードのカロリーによって異なりますので、その都度計算してみてください。

計り方と回数

食事量を毎回測るのは大変ですよね。 そこで猫の食事専用の計量カップなどが販売されています。 フードによっても一粒当たりの重さが異なりますので、正確な重量とまではいきませんが、計量カップに記載されている目盛りを見ると、グラム数が分かるようになっていますので、毎回決まった量を上げることができます。 食事の回数は、飼い主の生活によってもあげられる時間が変わってくると思いますので、適度な回数に分けてあげましょう。