鳴き過ぎる猫は悩みの種になってしまうことも……。

ニャーニャーという愛猫の鳴き声は可愛らしいものです。
しかし、大きなボリュームで幾度となく鳴かれると、
うるさいと感じてしまうこともありますよね。

また、深夜や早朝に鳴かれると、睡眠時間が削られて大変な思いをする上、
近所迷惑にならないか心配にもなるでしょう。

そして、何とか猫を鳴き止ませられるよう、しつけなくてはいけないと決意するのではないでしょうか。

しつけが本当に必要かを見極めよう

ただ、しつけを決意したとしても、いきなりトレーニングを始めようとしてはいけません。

猫は元来、意味もなく鳴く生き物ではありません。
鳴くからには何らかの理由があるのです。

ですから、まずは猫が鳴いている理由を突き止め、
本当にしつけの必要があるかどうかを確かめる必要があります。

助けを求めている場合

例えば、エサが足りなくてお腹が空いているとか、身体の調子が悪いとかいった理由で、
飼い主さんに助けを求めている場合が考えられます。

このような場合に必要なのは、鳴かないようにしつけることではなく、
エサを与えたり、病院に連れて行ったりしてあげることでしょう。

こういった猫からのSOSに気づかずに鳴き止むようにしつけを施しては、
猫との信頼関係を損なってしまうことになるので、注意が必要です。
猫が鳴くのには理由があります。いろいろな理由で鳴きますが、猫が正当な要求で鳴いている場合もあります。「ご飯が食べたい」「トイレが汚い」「体調が悪い」といった猫の要求が正当なものであれば、飼い主さんは必ず答えてあげてください。鳴き声を聞き分けるのは難しいことかもしれませんが、「鳴くこと」+「猫の行動」を見ていれば何を要求しているか自ずとわかると思います。

発情期で興奮している場合

発情期になると気持ちが高ぶって、盛んに鳴いてしまう場合があります。
これは生理現象ですから、しつけで何とかしようとするのは難しいです。
避妊や去勢を行うことで、発情状態にならないようにするといいでしょう。
「ワオーン」という独特の声で泣き喚く場合は、発情している可能性が高いです。

発情期になると、昼夜問わず鳴くようになるので飼い主さんの睡眠を邪魔してしまうことも少なくありません。

この場合は、生後6ヶ月になればメスもオスも避妊・去勢手術ができるようになるので、そうした対策をしておくことが重要です。

甘えて要求を出している場合

空腹、不調や不安を感じて助けを求めている訳でもなく、
発情期で興奮しているわけでもないのに、しつこく鳴く場合は、
飼い主さんに甘えて鳴いている可能性が高いでしょう。

鳴けば美味しいおやつがもらえるかもしれないとか、
飼い主さんにかまってもらえるかもしれないとかいった期待を持って鳴いているのです。

こうした鳴き声に応えることが一概に悪いわけではありません。
ただ、飼い主さんが甘えの鳴き声に応えれば応えた分だけ、
猫は鳴けば甘えられることを覚えて、どんどん鳴くようになってしまいますし、
おやつの食べ過ぎで肥満になるなど健康を損なってしまう恐れも出てきます。

そのため、甘えでの鳴き声が多過ぎると感じられた場合は、しつけが必要と考えられるでしょう。

上手にしつけるコツと方法

甘えによる無駄鳴きをしないようしつけるためには、
猫に、甘えて鳴いてもメリットがないことを学習させることが大切です。

一朝一夕に学習させることはできないので、
繰り返し、根気強く、しつけを行っていくようにしましょう。

方法その1.猫が鳴いても無視をする

猫に学習させる具体的な方法の1つが、無視です。
甘えで鳴いているときには無視をするようにしましょう。

甘えて鳴き続けても飼い主さんに無視されるという経験を積み重ねることで、
徐々に、甘えて鳴いても疲れるだけで意味がないことを猫は学習していきます。
そうして、だんだん甘えでは鳴かなくなってくるのです。
猫の無駄鳴きのしつけで注意して欲しいことは、猫の鳴き声に反応しないことです。もちろん完全無視なので、鳴き声に対して返事をしたり、猫の方を見たり、撫でてしまっては全く意味がなくなってしまいます。まるで猫が目に見えていないかのような行動を取りましょう。
無視してしつける際のポイントとしては、徹底して行うことが挙げられます。
飼い主さんが途中で根負けして鳴き声に応えてしまうと、
猫はずっと鳴き続ければ要求は通ると学習してしまい、逆効果になりかねません。

また、ご家族で猫を飼っている場合など、お世話をしている方が複数人いらっしゃる場合、
しつけは全員で協力して行うことが大切になります。
1人の方だけが無視をしても他の方が鳴き声に応えていては、
猫が甘える対象が替わるだけで終わってしまう可能性があるからです。

方法その2.猫に霧吹きで水をかける

無視よりも、少し強めのしつけを行いたい場合には、霧吹きで水をかけるという手もあります。
甘えて鳴くたびに水で身体が濡れるという経験をすると、
甘えて鳴いたら嫌なことが起こると学習して、鳴くのを控えるようになるからです。

飼い主さんが水をかけていることがバレてしまうと、
嫌なことをしてくる人だと認識されて嫌われてしまいかねませんので、
水をかける際は気づかれないように注意してください。

また、あくまでしつけのために行うのであって、苦しめるために行うわけではありませんから、
猫があまりに強いショックを受けて弱ってしまうようであれば、
水をかけて行うしつけは中断し、無視によるしつけに切り替えましょう。
霧吹きを使った猫のしつけ方はいたって簡単。
猫が悪さをした瞬間、
猫に向かってシュッと水を吹きかけるだけでいいのです。

多くの猫は体が濡れるのを嫌うため、
このやり方は非常に効果的。