◆猫のしつけは2~7週齢が最適♪

猫は、生まれてから2~7週齢の間に社会化期を迎えます。社会化期(しゃかいかき)とは、外界の刺激に対して順応するための学習期間のことで、ひとたび期間を逃してしまうと二度と訪れることがないというのが最大の特徴です。

猫のしつけには、「期間限定」と「生涯学習」に分けられます。 生涯学習とは、読んで字のごとく一生涯続けて反復学習を繰り返す事。 これに対して、より効率良くしつけられるのが、社会化期に行う期間限定のしつけなのです。

◆「しつけ」その①:トイレトレーニング♪

最初は見えるところ、その後は「人通りが少なくて食事の場所からは遠い」ところにしてあげるといいです。

猫のトイレトレーニングを始まる前に、猫の習性について理解しておきましょう。 日本では、猫=海というイメージが強いですが、その故郷はエジプト地方の砂漠地帯とされています。 その為、砂の上で排泄するのが本来の習性であり、トイレの「猫砂」は最も理に適っているといえます。 また、トイレトレーニングには、猫のトイレサインを見逃さない事も重要です。 ・しきりに床の匂いを嗅ぐ ・挙動不審になる ・床をひっかく ・おしりをムズムズさせる ・同じ場所をぐるぐる回る こういった素振りには即座に対応して、トイレに誘導してあげましょう。

◆「しつけ」その②:爪とぎ♪

一度爪とぎを設置してみて、その場所で爪をとぎたがらない場合は、猫がどこで爪とぎをしているか観察してみましょう。似た素材の爪とぎに交換すると、猫が気に入る爪とぎ場所になりますよ。

爪とぎの目的は、「爪を整える」「マーキング」の2種類に分けられます。 【爪を整える】 爪を研いで整えるという行為は肉食である猫にとって、狩りに備えた準備であり、生きていく為に必要な本能です。 【マーキング】 犬は、排尿する事でテリトリーを誇示しますよね。 これと同様に、爪跡を残す事で肉球からフェロモンが分泌され、 マーキングの役目を果たしてくれるのです。 爪をとぐような仕草を見かけたら、用意した爪とぎ器を設置した場所に連れていきましょう。 猫によって好みが異なるようなので、全く違ったタイプの爪とぎ器を2種類用意しておくと尚よいでしょう。

◆「しつけ」その③:盗み食い♪

人間が冷蔵庫、食器棚などに確実にしまう習慣を、つけるしかありません。
時期が時期ですから、そのほうが衛生的にも安心かもしれません。
あとは密閉容器など、猫が開けられない容器の活用です。
ただし、猫の前足はとても器用なので、注意してくださいね。

キャットフードを盗み食いするならまだしも、猫にとってのNGフードを盗み食いした場合、 深刻な体調不良を引き起こしてしまう危険にも繋がります。 マナーの悪い猫ちゃんを責めるより、盗み食いできる環境を作ってしまった事を反省しましょう。 【盗み食い防止】 ・猫ちゃんの活動スペースに食べ物を放置しない ・キッチンを細かいネットでガードする(天井から) ・食べ物は容器に入れて蓋をする

◆「しつけ」その④:ハウスやキャリーバッグ♪

初めての時に無理強いをすると、不安や不快感を覚え、入りたがらなくなってしまいます。

だから、普段から入れるようにしておいたり、中におもちゃやまたたびを入れておいたりして、楽しい空間作りをすることが大事になってきます。

通院や帰省時に欠かせないキャリーバック。 狭い空間に猫を入れるのは可愛そう…と感じる人も多いでしょう。 ですが、安定したキャリーバックに入れる事で、乗り物酔いを防ぐこともできるのです。 キャリーバックやケージの中におやつを隠しておくのもお勧めです。 ここなら安心。良い事がある。と、認識させてあげましょう。

◆「しつけ」その⑤:噛み癖♪

猫の身体と同じくらいの大きさのぬいぐるみを用意しておいて、それにすり変えるのも効果があります。猫はそのぬいぐるみを抱え込んで、猫キックして思いっきり噛みつくでしょう。

特に子猫の場合、加減が分からず思い切り噛まれてしまう事も。 こんな時に、人が吃驚したり怒って叩いてしまっては逆効果です。 それどころか辺りどころによっては骨格や内臓にダメージを与えてしまう場合があります。 恐がった猫は部屋の隅っこに隠れて、出てこなくなってしまいます。 痛いのをグッと我慢して、噛まれた状態のまま大声で叱りましょう。 出来るだけ短い単語で叱るのがポイントです。 「痛い」「ダメ」など、猫がキーワードとして認識できる単語が理想的です。

◆「しつけ」その⑥:引っ掻き癖♪

猫と暮らしていたらよくあることなので、ひっかかれたときの被害を少なくするため定期的に猫の爪を切っておきましょう。

猫に引っ掻かれて生キズが絶えない…という人も多いでしょう。 ですが猫が引っ掻くのは、自然の摂理です。 何故なら、エサを捕食したりテリトリーを守る為には、鋭い爪が不可欠。 鋭い爪があるからこそ、猫としての習性を保つ事ができるのです。 もちろん、攻撃性を伴って向かってくる事もありますが、悪意がなくても引っ掻いてしまいます。 室内飼いの猫なら、飼い主さんが爪の手入れをしてあげましょう。 ただし、外で遊ばせている猫の場合は、この方法はNGとなります。 喧嘩で大けがを負いかねません。 鋭い爪はそのままに引っ掻き癖を直したいなら、根気よく言葉で叱ってあげましょう。