◆甲高い音
アルミ箔をクシャクシャに丸める音や、鍵の束をチャリチャリと鳴らす、金属製のスプーンで、猫の食器をカンカンと打つ音などを嫌い、猫が発作を起こすことが分かったそうです!
猫が悪さをした時は、猫が嫌う音でお仕置きするのが効果的… 猫を扱ったサイトで良く見かける文章です。 確かに音を使ったしつけは誰にでもできて簡単なのですが、恐怖心を煽る音の中には愛猫の健康を害してしまうものも少なくありません。 特に注意したいのが、甲高い音。 複数の猫を対象にした調査では、けいれんや不整脈を起こしたケースも報告されています。 この調査結果から、一時的に追い払うには効果的ですが、リスクが高いという事が分かります。
◆男性の低い声
猫は男性の低い声を嫌い、子猫の出す2,000~6,000ヘルツヘルツくらいの音を好む傾向があるといいます。
男性特有の低い声は、猫が嫌う代表的な音と言えます 奥さんが怒っても無反応なのに、ご主人が怒ると大人しくなる…という猫も少なくありません。 そのため引っ掻き癖や噛み癖を直す時の、ダメ!痛い!という単語をインプットするには、 男性の声で行うと効果的だと言われています。 ただし、怒鳴るのではなく言い聞かせるようにするのが鉄則ですよ。
◆エアダスター
エアダスターの“シュー”という音が
猫の外敵であるヘビの威嚇音に
似ているそうなんですね。
シューという空気が出る音を聞くと
猫は身の危険を感じますので
“嫌だ”と認識するようになります。
パソコンのキーボードや、隙間のホコリを吹き飛ばすエアダスター。 猫にとっては、このエアダスターの音が蛇の威嚇音に聞こえるのだとか。 ペットとして飼われていても、猫のDNAには野生が残っているのでしょう。 例えば叩いたり手で大きな音を立てると、猫の恐怖心が飼い主さんに向けられてしまいます。 ですが、この場合は恐怖心がエアダスターに向けられるので、愛猫に嫌われるリスクも最小限に。 何度か繰り返すうちに、ノズルを向けただけで逃げ出す猫もいるようです。 しつけに効果的な音であると言えます。
◆ドライヤー
猫は聴覚が優れているので、大きな音を嫌います。
猫ちゃんがドライヤーが苦手な理由の一つはこれですね。
また聴覚の特性上、人間には聞こえない高音域の機械音が聞こえていて、それがとても不快であるという事もあるそうです。
大きな音が大嫌いな猫は、ドライヤーの音にも敏感です。 そそうをした時やイタズラをした時に、ドライヤーでお仕置きする人も少なくありません。 ですが、ドライヤーの音をしつけに多用するのは考え物。 ドライヤーを恐怖の対象にすると、シャンプーしたのに猫が逃げ回って乾かせない!なんて事態にもなり兼ねないからです。
◆掃除機
もちろん個体差がありますが、多くの子は掃除機の音が苦手です。
猫はもともと神経質な動物なので、大きな音を嫌がる傾向があります。
掃除機をかける音も、猫が嫌いな音の一つです。 猫を追い払う時には使えますが、掃除機の音を聞かせたからと言って イタズラを全くしなくなったという例は少ないようです。 それよりも、掃除の度に猫がパニックに陥ってしまう危険性を心配しましょう。 しつけの基本は一貫性。 怒られる時も掃除の時にも同じ音がする…それでは、しつけどころか猫を混乱させるだけです。
◆猫の鈴
人間には聞こえないネズミの放つ超音波すらキャッチするその耳のそばで、チャリンチャリンと四六時中(しろくじちゅう)高い音を聞かされるのは、決して愉快ではないでしょう。人間で言えば耳たぶに鈴をつけて毎日生活するのと同じことです
アニメや漫画に登場する猫は、必ずと言っていいほど首輪に鈴をぶら下げていますよね。 この鈴、実は猫にとってかなりのストレスなんです! どこに居るかすぐ分かるから…というのは、飼い主さんの言い分。 可愛らしい音を出す鈴も、猫にとっては迷惑この上ない音なんです。
まとめ
猫と音の関係について調査してみた結果、以下のようなことが分かりました。 しつけに向かない音 ・甲高い音 ・ドライヤー ・掃除機 ・猫の鈴 しつけに向いてる音 ・男性の低い声 ・エアダスター 人間より高い聴力を持つ猫たち。 しつけに音を取り入れる時は、やり過ぎに注意しましょう。 比較的安全とされている音であっても、少しずつストレスが蓄積されている恐れがあります。