ペットは、人の活動を活発にする!

ペットにより心身へのポジティブな効果を活用する手法としてアニマルセラピーというものがあります。
例えば、動物をつれて福祉施設や老人ホームを訪問すると、動物に触れる、声をかけるなど、高齢の方の積極的な活動を引き出す効果が認められています。生活の中に楽しみを見つけ、表情が明るくなる、動物という共通の話題でコミュニケーションが円滑になる、といった効果もあるそうです。

猫を飼うことで心臓発作による死亡率が低減する?!

the University of Minnesota's Stroke Instituteのアドナン・クレシ博士率いる研究グループは、アメリカで行われた「健康と栄養状態に関する検査」(1976年~1980年)を受けた30歳から75歳までの4,435名について分析しました。

この内、猫を飼っているか、これまでに飼ったことがある人が2,435名。まったく飼ったことがない人が2,000名でした。
10年にわたる追跡調査の結果を踏まえ、全ての死因について調べたところ、猫を飼ったことのある人は、飼ったことのない人に比べ、心臓発作を原因とする死亡率が30%低いという結果がでています。

この研究では、充分な数の犬の飼い主はいなかったので、犬を飼うことの科学的な検証はできていませんが、クレシ博士は、犬や他のペットもストレスを軽減し、心臓発作に対してポジティブな効果をもっているに違いないと推論しています。

ペットは生きる理由!

首都圏在住の20~39歳、未婚、就労中の男女694名に対して、2015年5月1日~7日に行われた「独身社会人とペット」に関する実態調査によれば、ペットは、飼い主の生きるモチベーションにすらなっていることがわかります。

「ペットの存在は、仕事や生活のモチベーションになりますか?」という質問に、女性では56.5%が「とてもなる」、37.5%が「まあまあなる」、男性では、39.8%が「とてもなる」、47.0%が「まあまあなる」と答えています。

またモチベーションになると答えた方からは次のようなコメントが寄せられています。
「通じ合うことができれば物凄く癒しになるから」(38歳)
「この子のために稼ごうと思うから」(36歳)
「美味しいものを食べさせよう、健康的なものを食べさせようと意欲が湧くから」(30歳)

このように、大きなチカラを与えてくれるペットは、まさに飼い主にとっての「相棒」のような存在です。

では、この大切な「相棒」の為に、飼い主が留意すべきことについて最後に触れておきましょう。 最も重要なことは、ペットの健康を守ることです。その為には、病気やケガ、食べ物の好き嫌い、しつけの悩みなど、気軽に相談できる、かかりつけの獣医さんを見つけておくことが大切です。
また、心配なのは、医療費の問題です。医療費が高額になった場合に備え、ペット保険を検討しておくのもよいでしょう。
飼い主の心遣いがあれば、ペットは、継続的に大きなチカラを飼い主に与え続けてくれるに違いありません。 (Mocosuku 提供)

監修:石川正太郎(いしかわ・しょうたろう)
ペットの予防クリニック代表、獣医師