◆猫の嗅覚は人間の1万倍~10万倍
猫と言えども人間に比べれば優れた嗅覚の持ち主。猫は人間の1万倍~10万倍もの嗅覚を持っているのです。
嗅覚と言えば犬ですが、意外とあなどれない猫の嗅覚。 人間とは比較にならない繊細さなんです! だからこそ、苦手な匂いを取り入れたしつけスプレーが効果的 ただし猫が苦手な匂いには、体調不良の原因となる匂いも少なくありません。 しつけスプレーを手作りするなら、できるだけ安全な匂いを選んであげましょう。
◆苦手な匂いその①:柑橘系
猫はみかんやレモンなどの柑橘系の匂いが嫌いです。食物の腐敗臭(酸っぱい匂い)に敏感だからです。食中毒へのリスクを避ける野生の本能がそうさせています。
猫好きな人なら、真っ先に思い浮かぶのが柑橘系の匂いでしょう。 蜜柑自体に害はありませんので、蜜柑を食べるという猫もいるようです。 ですが、蜜柑の皮に含まれている「リモネン」は、猫が食べてしまうと体内で分解できません。 量にもよりますが、けいれんや嘔吐を誘発する可能性があるんです。
◆苦手な匂いその②:ミントやハッカ
ミントやハーブ等嗅ぐとスースーする物は、前述のすっぱい系の匂いと印象が似ているらしく、猫が嫌がる傾向があります。
猫は、ミントやハッカなどスースーする匂いを嫌う傾向にあります。 いわゆる「メントール」系の匂い全般に拒否反応を示します。 その為、ガムを噛んでいる時は近づいてこない・・という事も少なくありません。 ですが、ミント自体はシソ科に含まれる植物で、猫の害にはなりません。 その為、室内に飾れる数少ない植物として、猫好きさんにも人気です
◆苦手な匂いその③:香辛料
黒胡椒やハーブソルトなどの匂いも猫にとっては刺激が強いらしく、あまり近寄らない傾向があります。
香辛料のキツイ刺激臭は、猫にとって有害。 食べるのはもちろん、強すぎる刺激臭によって体調を崩してしまうケースもあります。
◆苦手な匂いその④:コーヒー
コーヒーの匂いもダメなようで、ドリップしたあとのコーヒーのカスやインスタントコーヒーも嫌うようです。
人間にとってはリラックスできるコーヒーの香り。 ほっと一息できる瞬間ですよね しかし猫にとってカフェイン系が害になるのは周知の事実。 絶対に口にさせてはいけません。
◆苦手な匂いその⑤:強いフローラル系
輸入洗剤や柔軟剤などの強いフローラル系の匂いは、猫にとって異臭となっているようです。
日本の柔軟剤と海外の柔軟剤では、香りの強さがケタ違い! とは言え、日本製の柔軟剤や洗剤であっても、猫にとっては異臭とみなされてしまいます。 噛み癖のある猫でも、香料のキツイ石鹸で手を洗ったら噛まなくなった!という事例もありますが 自分の舌で毛づくろいする猫にとっては、 肌に触れただけでも体内に取り込まれてしまいます。 しつけスプレーとしてはNGですね。
◆苦手な匂いその⑥:男性の汗の匂い
男性特有の汗の匂いを嗅ぐと、逃げるなどの行動で示す猫が多いことを知りました。
加齢臭とはまた違った匂いが男性の汗から出ているようです。
猫好き男性にとってはショックでしょうが、男性のフェロモン臭が苦手!という 研究結果が報告されています。 特に猫がオスの場合は、敵対本能が働くと考えられており、 同じ研究チームの発表によると、女性の汗には反応しなかったとか。 ちょっと不公平ですよね とは言え、一般家庭で汗の匂いだけを抽出するのは、難しいでしょう。
◆苦手な匂いその⑦:お酢
お酢は私たちでも刺激臭で、たくさん嗅ぎたい臭いではありませんよね。
木酢を水で薄めてスプレーにして花壇などに振っておくと、外猫さんが寄ってこないです
そもそも、猫が鼻をつくようなツンとした匂いを苦手と感じるのは、腐敗臭が要因だとされています。 肉食動物である猫にとって、エサの鮮度は生死を分けるポイント! 猫がお酢の匂いを嗅ぐと、危険シグナルが発生するんです。 ちなみに、愛猫用の手作りレシピに酢飯を掲載している動物病院も少なくありません。 もちろん、摂取する量にもよるでしょうが、適量であればしつけスプレーとして活用できると考えられています。
◆手作り「しつけスプレー」の作り方
猫の苦手な匂いについて記載してきましたが、比較的安全な素材として 「お酢」と「ミント」を採用してみましょう。 手作り「しつけスプレー」の作り方は 水にミントとお酢を加えてシェイクするだけなのでとても簡単です。 作り置きだと効果が薄れてしまいますので、匂いの鮮度を保つには、こまめに作るのが鉄則! 全体量を減らす時は、分量をそれぞれ半分にしてみましょう。 ちなみに、お酢を使う事でお部屋の消臭効果も期待できるんですよ