さまざまなタイプの猫砂を、まずはおさらい

ペットショップやホームセンターなどの猫砂コーナーにいくと、ズラリと並ぶ猫砂。その種類の多さに驚きますよね。
清潔好きだけど気まぐれなネコちゃんのために、好みの猫砂を選んであげることは飼い主としての大切なお仕事。
一方で、飼い主側の都合で考えると、トイレに流せる猫砂はメリットがいっぱい。
まず何といっても処理の手間がダントツに楽ちん。
可燃物でゴミ出しをするためにいちいち新聞紙でくるんだりする必要がありませんし、ゴミ袋が重くなったりかさばったり、というわずらわしさから解放されます。
また、こまめに自宅で処理できるので匂いなども残しにくいし、衛生的。
さて、店頭にたくさん並ぶ猫砂ですが、大きく分けて素材は3種類。

・鉱物系
いわゆる「自然の砂」に近い素材。ネコちゃんには「これしか嫌!」という子も多く、好んでもらいやすいのですが、原則トイレには流せず、運ぶときにもやや重いのがデメリット。

・シリカゲル系
シリカゲルでできた砂自体が尿を吸い込みます。他のタイプよりも吸水力や消臭力が高いものが多く、取り換えタイミングも長いので、忙しい方などには愛用されています。
デメリットとしては、他のタイプよりもやや高価であること、トイレには流せず、自治体によっては燃えないゴミで出す必要があるので処理にやや手間がかかること、などがあります。

・おから、紙、木材などの自然素材系
トイレに流せるのは、おおむねこのタイプ。処理の簡単さに加えて比較的安価なもの、軽量なものが多く、さらにまず、さまざまな素材をMIXさせたエコ的な観点からもファンが多い。

では、自然素材系のものであれば、何の心配もなく、トイレに流せるのでしょうか?
それは違います。
ハイブリッドタイプの砂もありますので、自然素材系がメインであっても注意が必要。
大前提としてパッケージに「トイレに流せる」ということをちゃんと明記してあるものを選びましょう。

使い方を間違えると悲惨なトラブルも

最近でもSNSで「流せる猫砂のはずだったのに、トイレがこんな悲惨なことに!」というコメントとともに、水と猫砂が床に溢れて大変なことになっているショッキングなトイレ画像が投稿されていました。
水道業者の手を借りて処理はできたようですが、特にマンションなどの共同住宅だったりすると、こんな事態は絶対に避けたいですよね。
実際に水道業者の方に伺ったところ、猫砂を詰まらせたというトラブル、決して少なくないとのことでした。
製品に「トイレに流せる」とうたっているものでもパッケージの注意書きを見ると、使用上の注意事項がかなり細かく記載されています。
複数のメーカーの注意書きから、いくつかピックアップしてみると…

・流す1回の量はコップ1杯分程度
・大きい固まりは、崩してから流す
・数回に分けて流す場合は1回おきに水だけを流す
・トイレットペーパーとは一緒に流さない
・1日に3回を限度とする
・固く乾燥したかたまりは燃えるゴミとして処理
・浄化槽設置のトイレや節水型トイレには使用しない
・かたまりの数が多い場合はトイレに流さず可燃ごみとして処置

などなど。
「トイレに流せる」は、「流すことが可能」なのであって、「無条件に流していい」ということではないということです。とりわけ一度に流す量や固まりのサイズについては注意が必要。
なんとなく使っていた猫砂も、一度パッケージの注意事項をきちんと読んでおきたいものですね。

自治体ルールやマンションの管理規約も確認を

また、作業面の注意だけではなく、各自治体の廃棄ルールも確認する必要があります。
「トイレに流す」ことを推奨する自治体もありますし、「原則、可燃ごみとして出す」ことをすすめる自治体もあるようです。
まずは住んでいる自治体のゴミ分別ルールなどで、ペットの排泄物の処理について調べてみましょう。サイトなどに明記されていないケースも多いので、その場合は清掃局などに電話で問い合わせをしてみると、ていねいに教えてくれます。「トイレに猫砂を流す」という判断については、清掃局ではなく上下水道局などが詳しい場合もあります。
面倒なようですが、ただ一回だけ問い合わせればすむこと。チェックしたことがない人は、ぜひ一度確認してみることをおすすめします。

さらに、住まいの構造上により問題が生じる場合もあります。
ひとつは建物自体の排水管が細くなっていたり老化により詰まりやすくなっているケース。
1回詰まらせてしまった場合は、残念ながら繰り返しトラブルになることも多いので、可燃ごみとして処理する方が安全でしょう。
浄化槽タイプや節水トイレなども猫砂や排泄物の処理能力上、猫砂を流すことは禁止、もしくは推奨されないと考えるべきです。
ちなみに、ペット可マンションに住んでいるある知り合いからは、トイレのトラブルが複数あったことから猫砂を流すことを禁止する管理規定になった、という話も聞きました。
共同住宅にお住まいの方は、そういったマンション規定なども確認しておくといいかもしれません。

環境が整っていて、正しい使用方法を行えば、トイレに流せる猫砂はとても便利なもの。
トラブルにならないよう気配りをしつつ、メリットを生かしたいものですね。