経験者は、どのように選んでいるのか?

結論から先に述べると、ペットホテルとペットシッター、どちらがいいかは簡単には決められません。
ネコちゃんの性格や生活習慣、持病の有無などにもよりますし、また、ホテルもシッターも、各社によりサービス内容に大きな差があります。
体験者の飼い主さんは、それぞれの事情でサービスを選んでいるようです。いくつかお話を聞いてみました。

「とにかく神経質なうちの子。なのでなるべく環境を変えず安心して過ごせるように、自宅に来てくれるペットシッターを利用しています。基本的には1日1回自宅を訪問してもらって、餌の追加や飲み水の入れ替え、そしてトイレ掃除をしてもらいます。
利用しているペットシッターさんですが、もともとの知り合いで近所で開業している人なんです。ご自分でも猫を飼っているので、世話も手慣れており、何より知り合いだという安心感があります。もしこれが知らないペットシッターさんとなると、留守宅に合い鍵を預けて入室されることは、正直ちょっと不安だったかもしれません。」(神奈川県在住・Yさん)

「実家の母親が怪我をしてしまい、しばらくその世話で帰省しなければならなくなったとき、1週間ぐらいの期間でしたが、猫をペットホテルに預けました。
選んだペットホテルはかかりつけのクリニックに併設されたペットホテルです。うちの子は高齢なのと持病があるので、よく知っている医師がそばにいる環境が最善だと思っての選択です。
ネコを預けるのは初めてだったので最初は不安でしたが、ホテルからは毎日、愛猫の様子を写真や動画に加え、食事の様子や投薬の報告などもメールでくださったので、安心して母の介護に専念できました。」(千葉県在住・Kさん)

これらの例はいずれも「知り合いがペットシッターをやっていた」「かかりつけ医が経営するペットホテル」という安心感がポイントになっています。
それでは、そのようなご縁の中で探すことができない場合、どのような観点で選ぶべきでしょうか?
ペットホテル、ペットシッターそれぞれのメリットや選び方を考えてみましょう。

持病などの不安がある場合は、医療機関と提携しているペットホテルへ

ペットホテルを選ぶ場合は、スタッフの対応などのほかに、以下のようなポイントをチェックしましょう。
□事前に見学をさせてくれる
□動物病院と連携している
□できれば24時間体制で常駐スタッフがいる
□ペットカルテなどを用いて、ペットの性格や病気の有無、習慣などを細かく聞き取りをしてくれる
□ワクチン接種を義務づけている

動物病院との提携や夜間も常駐スタッフがいること。高齢だったり持病がある場合は、そんな体制で健康サポートしてくれるペットホテルは、健康管理面でとても安心ですよね。
そして、ネコはとても繊細で個性もさまざま。ほかの子との距離感はどんな感じで滞在させてくれるのか?居住スペースの広さは?など、事前に充分に見学させてもらえることも重視したいポイント。
また、犬が苦手な子も多いと思いますので、犬とは部屋が分かれているか、もしくはネコ専用のホテルの方が安心かもしれません。

留守宅に入るペットシッターは、信頼感が何より大切

自宅で留守番しながら過ごせるペットシッターのサービスは、環境の変化にナーバスになりやすいネコちゃんにとって、とてもありがたいサービス。
それ以外にも以下のようなメリットがあります。
□他の動物と触れあうことによる感染リスクが少ない
□ホテルへの送迎など、飼い主にとっての負担も少ない
□個別のペットに合ったケアをしてもらえる
□なじみになると、緊急対応などもとってもらいやすい

一方、飼い主にとって、合い鍵を預けて留守宅に人が入ってしまうことへの防犯上の不安はどうしてもぬぐえません。
特にオフィスもなく個人で運営しているようなペットシッターですと、素性が分からないことから心配になってしまいますよね。
さて、これはペットホテルもそうなのですが、ペットシッターも「動物の愛護および管理に関する法律」により、動物取扱業として登録をすることと、動物取扱責任者の配置が義務づけられています。さらに、登録証の提示義務もありますので、提示しない業者は避けるのが無難。

それ以外では、ネットなどでの評判をチェックすること、近所の知り合いで利用者などがいれば様子を聞いた上で紹介してもらうなどして選べば安心材料にはなります。
また、訪問したときに様子を写メールで送ってくれたりする、きめ細やかな対応をしてくれるシッターさんも、信頼感が高いといえます。

いざという時のために、ショートステイなどお試しを

あるペットホテルのスタッフの方に伺ったのですが、いざという時のためにお試し利用をされる方もけっこういらっしゃるそうです。
ホテルであればショートステイや1泊程度の短い滞在を、シッターさんであればこれも数時間のお出かけの間のお世話を、まずは1度トライしておくと、いざというときの準備や伝えておくべきことなども明確になってくると思います。
急なお出かけでも慌てないよう、ぜひ一度、考えてみてはいかがでしょう。