そもそも、ヨークシャー・テリアとはどんな犬なのか?

つぶらな瞳と長くて柔らかな毛が特徴的なヨークシャー・テリア。

そんなヨークシャー・テリアの由来って?

ヨークシャーテリアは、19世紀の中頃、イギリスで生まれたと言われています。スコットランドからイギリスのヨークシャー地方に移住した職工たちが、家屋を荒らすねずみの駆除のために作り出しました。
この由来のおかげで、機敏で元気な性格の犬となったようですね。

人にもなつきやすくよく従ってくれますし、小型化していますので、家の中でも飼いやすい犬種といえるでしょう。

どんな特徴があるの?

ヨークシャー・テリアは、知的な表情や誇らしげな動き、コンパクトな体型といったテリアらしさを、その姿から性質まで継承した犬種です。しかし、今では、テリア種というよりも、まっすぐに伸びた、長くてつやのある美しい絹のような被毛に覆われた犬として知られています。被毛の色であるダーク・スチール・ブルーとはっきりしたタンは、この犬種の大きな特徴といえるでしょう。 可愛らしい顔立ちに、引き締まった体で軽快に歩く様子は、知的で気品に溢れています。
どことなく愛くるしくて護ってあげたい、という気にさせてくれる顔かたちですが、実際は知的で活動的、というギャップも「萌える」ポイントかもしれませんね。

よくなつき、しつけもちゃんと行えばとても育てやすいので昔から人気の犬です。

しつけのポイントは?

ヨークシャテリアのしつけを行うためには、まず飼い主がリーダーであることをきちんと教えることが大切です。賢い犬種なので、甘やかしていると自分が優位な立場に立とうとすることもありますよ。

叱らなければいけない場面では、厳格な態度をとってリーダーの座を奪われないように気を配ってくださいね。特に飼い始めの頃に、甘やかさないように注意をしてください。
賢いからこそ、相手を認めつつ自分が飼い主である、という態度でもってしっかりしつけてやらなくては、言うことを聞かない「駄々っ子」になってしまう可能性もあります。

叱るところは叱る、褒めるところは褒める。
そうした態度をしっかり示すことで、良い主従関係が築けていけるでしょう。

そして気を付けておきたいのがアレルギーについて。

最近増えているといわれているのが、「アレルギー性皮膚炎」

環境要因や食物由来のアレルギーは、人間だけのものだと考えてはいませんか? 実は同じ要因によって、犬にもアレルギーが引き起こされる可能性があるのです。 人間のアレルギーの原因は自然由来のものから、環境汚染や化学物質によるものまでさまざまですが、それは人間以外、犬や猫などの動物も例外ではありません。 そして犬や猫などの場合、人間より皮膚のバリア機能が弱く、またアレルギーを引き起こす可能性のある物質が付着する床や地面に近いところで暮らし、じかに触ることもあるので、症状がはっきりと現れやすいともいわれています。 今の時代、ペットを飼うならまず気を付けておきたいのがこのアレルギーだともいうことができるでしょう。

 犬の慢性アレルギー性皮膚炎には、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの2つに分類されています。また、症状は、耳、目の周りや唇、わきの下や後肢のつけ根の皮膚に発赤を伴うかゆみが特徴です。指間の炎症のために四肢の先をしきりになめる症状もよくみられます。まぶたの炎症が強い場合は結膜炎をおこすこともあります。
アレルギーを引き起こすと、人間と同じように、赤味を伴う腫れやかゆみ、結膜炎とさまざまな症状となって現われます。下痢などの消化器症状を示すケースもあります。

症状を放っておくと犬に過度のストレスや不安を生じさせてしまい、患部を舐めたり症状を悪化させてしまうことも考えられるので、適切な処置を早めにとることが大事です。

アレルギー性皮膚炎の原因とは?

ハウスダストや花粉などの環境アレルゲンに対してIgE(アレルギー反応に関与する抗体)を産生しやすい場合、アトピー体質といわれます。ここに皮膚炎を伴うとアトピー性皮膚炎と呼ばれます。
食物アレルギーの場合は、フードに含まれるアレルゲンによってIgEやリンパ球(免疫系の細胞)反応による皮膚炎が起こります。食物アレルギーは原因の食物さえ食べなければ皮膚炎は治ります。
これもまったく人と同じような原因が考えられます。

原因を探るためには、病院で血液検査を行う方法が一般的です。
血液検査によりアレルゲンを見つけ出し、それに対応した処置を行っていきます。

食物アレルギーの場合には、その食物を避ければ良いのでまだ対処しやすいほうですが、環境由来のアレルギーの場合には、即効性のある処置はしにくいのが実情です。
適切な薬を処置し、サプリメントを併用するなどして長期的な治療が必要となることもあります。

そしてノミやダニのアレルギーにも要注意!

ノミ・ダニは犬に付着すると吸血します。その際にノミ・ダニのだ液が犬の体内に入り、このだ液の中にあるパプテンというタンパク質に対してのアレルギー反応で、皮膚炎などの症状となって現れます。
ダニやノミがいるかどうかは、肉眼でもチェックできるので、皮膚炎の症状が出てきたら毛並みをかきわけてよく確認してみましょう。
1ミリ程度の褐色の虫です。発見できたら、即対処が必要です。

適切な対処で、ノミやダニを確実に除去すること!

★ノミやマダニがつかないようにすること
★寄生しているのを見つけても、自己判断せず、必ず動物病院に相談すること
★動物病院で処方してもらった薬で確実に駆除すること
犬が普段使っているマットやおもちゃなどはきちんと掃除して、できるだけ天日干しをしましょう。掃除機かスチームクリーナーで徹底的にノミやダニの除去を目指しましょう。

薬は病院で処方されたものをきちんと使うことが治療の早道です。ペットショップや通販などでもノミダニ対策の薬は手に入れることはできますが、病院のものとちがって「医薬部外品」です。効き目を確実に求めるなら、病院が一番なのです。

最後に…。

大事なことは、症状をあらわしたらすぐ病院!です

単純に言うと、この一言につきます… 決して、たいしたことがないとか、こうしておけば大丈夫、とか希望的観測で判断しないこと。どちらかといえば、悪い方に考えて念を入れて病院へ行くようにしたほうが、犬の健康のためには一番です。 犬自身はここがかゆい、痛いと言えないのですから、人間がしっかり見守って行動しなくっちゃいけません。 ヨークシャーテリアは賢くて、そして飼い主によくつき従ってくれるかわいいパートナーです。その信頼をつづけていくためにも、しっかりと見守って一緒に暮らしていきましょう!