犬の保険で補償対象外となる内容と気を付けたいこと

1.犬の保険で補償対象外になるもの

ペット保険はケガや病気の医療費に対して保険金が支払われるものであり、動物病院で行われるすべての処置費用が補償されるわけではありません。

保険の契約内容には必ず記載してある項目ですが、改めて補償対象外となる事例を整理して確認しておきましょう。

保険会社ごとに違いはありますが、多くの保険で共通して補償対象外とされているものは以下の通りです。

  • 健康診断
  • 予防接種
  • 予防接種で予防できる病気
  • 去勢・避妊手術
  • 妊娠、出産、流産などに関連する処置
  • フィラリア・ダニ・ノミなどの除去や投薬
  • 歯科治療
  • 代替療法(アロマテラピーや温泉療法など)
  • 自然災害による傷病
  • 飼い主の過失による傷病
  • 保険期間開始前から発症した傷病
  • 保険加入時に補償対象外に指定された傷病

予防に関するもの、予防できる病気、病気とみなされない出産や歯科関連などが補償対象外となりやすい項目です。補償されるか不安がある場合は、事前に保険会社に問い合わせてみましょう。

また、保険加入時に補償対象外に指定される傷病もあります。保険加入時に病歴がある場合、完治している病気であっても慢性化や再発しやすい傷病に関しては、その病気に関連するものも含めて補償対象外もしくは、加入できない可能性があります。

補償対象外になる傷病は、保険会社ごとに異なりますので、病歴がある犬の保険加入を検討する場合は、各保険の補償対象外となる傷病をよく比較して選びましょう。

2.犬は猫より病気になる確率が高い

犬は散歩などで外出の機会が多いため、猫や他のペットより病気やケガのリスクが高いと言われています。

たとえば、散歩中の草むらや他の犬と接触は、カビやアレルゲンの付着による皮膚炎などを招く恐れがあります。

ここでは、補償対象外に関わる病気で、犬がかかりやすい代表的な3つの病気について紹介します。

病気①.皮膚のかゆみ

犬の皮膚炎はとても多い症状ですが、犬の保険では慢性的な皮膚炎は告知対象であることが多く、重症化すると皮膚科の疾患全般が補償対象外とされることもあります。

一例としては「マラセチア皮膚炎」があげられ、皮膚の表面でカビが繁殖してかゆみがでてきます。皮膚がベタベタして悪臭が気になる場合はこの病気の可能性があります。

他にも「外耳炎」や「表在性膿皮症」などさまざまな病気があり、愛犬にかゆがる様子があれば、早めに受診をして重症化を防ぎましょう。

病気②.アレルギー性皮膚炎

犬が発症する皮膚炎にはアレルギー性のものがあり、「アトピー性皮膚炎」「食物アレルギー」「ノミアレルギー」が代表的です。

アレルギー性皮膚炎は慢性化や再発のリスクが高いため、ほとんどの犬の保険で告知対象とされ、重症化した際に必要となる薬用シャンプーや食事療法の費用も補償対象外となっています。

そのため、アレルギーが疑われる場合は、早めに検査を受け、病態を把握しながら体調管理を行うことが重要です。発症を防ぐために清潔な環境を整え、アレルゲンに注意し、ノミ対策もこまめに行うようにしましょう。

3.愛犬のために普段から取り組んでおきたいこと

愛犬の健康維持には、日頃から適切なケアを行うことが重要です。

どのようなケアを行うべきか、詳しく見ていきましょう。

ポイント①.健康管理に気を付ける

愛犬の健康を維持するには、栄養バランスを意識した食事や定期健診、体格や年齢に合った運動など、普段からの健康管理が重要です。

また、散歩やブラッシングなどの際は、表情やしぐさをよく観察し、愛犬の変化を見逃さないように心がけましょう。

犬の健康に関する情報を集め、知識を深めることは、病気の早期治療につながり、重症化の防止にもなります。

ポイント②.ブラッシングなど定期的な身体ケア

ブラッシングやトリミングは、ノミやダニの早期発見に効果的であり、前述のような皮膚疾患や寄生虫感染の予防になります。

また、歯磨きは歯肉炎や歯周病対策、耳掃除は外耳炎の予防にもなり、補償の対象外である病気を避けるためにも必須のケアです。

定期的な身体ケアは病気の予防だけでなく、病気やケガの早期発見や愛犬とのコミュニケーションにも役立ちます。

ポイント③.予防接種を受ける

犬の予防接種では、狂犬病は必須ですが、それ以外にも防ぐことができる病気はたくさんあります。

「犬ジステンパーウィルス」や「犬パルボウィルス」など、致死率が高く重症化しやすい病気も予防接種で防げます。

ワクチン接種によって予防できる病気は、保険の補償対象外になっていることも少なくありません。また、罹患の際は高額な医療費が予想されるため、愛犬のためにもきちんと予防接種を受けておきましょう。

ただし、犬の年齢や健康状態によってはワクチン接種自体が負担になることもあり、予防接種のタイミングや回数については獣医師と相談して決める必要があります。

4.加入後も病気に気を付けること

愛犬が保険に加入していても、腎不全などの慢性疾患を患ってしまうと、保険の更新ができない場合があります。

仮に契約更新ができても、その病気が補償対象外になるケースや保険料の増額など、加入条件が変更になることもあるのです。

保険加入時には、こうした先々の情報もきちんと確認し、納得できる内容で契約することが重要です。

なにより、愛犬の健康のために、日々の体調管理を忘れず、どのような病気やケガに見舞われても対応できるように、備えておくと良いでしょう。

5.まとめ

犬の保険では、健康診断や予防接種などの予防処置、予防接種で防ぐことのできる病気、避妊・去勢などは補償の対象外であることが一般的です。

また、保険加入前に告知対象にあたる傷病を患ってしまうと、その病気と関連する病気が補償対象外となる、あるいは加入できないケースもあります。

外出の機会が多い犬は、病気やケガのリスクが他の動物より高く、予防対策は必須といえます。

日頃から健康管理やブラッシングなどの身体ケアに意識を向け、病気の予防と早期発見・早期治療に努めることが重要です。