◆食事の適量は?

おおよそ体重の2.5%の量が適量といわれています。カロリーでいうと体重1kgあたり50~110カロリーの計算になります。

ただしこれは成犬の場合の計算になるので、成長期の子犬の場合は約2倍、逆にシニア期の犬の場合は2~3割少なめに与えるとよいといわれています。

身体の小さいヨークシャテリアは、食が細い事でも知られています。 食事の適量を算出するには、食事のグラム数よりカロリーを重視しましょう。 特に成長期である生後6ヵ月までの期間は、ワクチン接種や定期健診などを利用して こまめに獣医のアドバイスを受けるのがオススメです。 最近では体重の増加推移をグラフにして、データ管理してくれる動物病院もあるのだとか。

◆引き取った直後の食事

他の犬種に比べて小食なヨークシャテリアは、とっても繊細な心の持ち主でもあります。 ペットショップから連れ帰ってから1か月ほどは、ペットショップで与えられていた慣れた食事を用意してあげると良いでしょう。 環境が変わっただけでもストレスを感じてしまうので、初めての味に抵抗を覚えるケースも少なくないのです。

◆子犬の食事は数回に分けて

ヨークシャーテリアの食事の回数は、子犬の時には1日に摂取しなければいけない食事量が多いのにも関わらず、消化器官はまだ未発達なので1度にたくさんの量の食事を消化する事が出来ません。

もともと小型体系のヨークシャテリアは、内臓の大きさも超小型! もちろん胃の大きさも極小ですから、一度に沢山の食事を受け付けません。 特に、子犬の頃は内臓器官が未発達ですから、トラブルを起こしやすい傾向にあります。 一日に必要な食事量をカロリー計算から算出したら、3~4回に分けて与えます。 体重の増加と共に回数を減らしていき、成犬になる頃には1日2回の食事で必要カロリーを摂取できるように調節してあげましょう。

◆糞の状態から判断する食事量

糞(フン)が柔らかい場合、食事を多く与えすぎていたり、おやつを与えすぎている可能性があります。

逆に糞(フン)が堅い場合には餌の量が足りない場合があります。

食事の適量を見極めるには、糞の状態が目安になります。 ・糞が柔らかい→多すぎ ・糞が硬い→足りない このように排便は、ヨークシャテリアの健康状態を把握する大きな手掛かり。 健康に育っているか、毎日チェックしてあげましょう。

◆肥満トラブル

小柄で華奢なヨークシャー・テリアの場合は骨折など、骨や関節のトラブルに注意が必要になります。

ヨークシャテリアは食が細いし仔犬の頃は食べてくれなくて大変だった・・・という経験から、成犬になった途端に欲しがるままに好物を与えてしまう飼い主が多いようです。 その結果、適正体重(成犬で3キロ程度)をオーバーしてしまうと、いっきに肥満リスクが高まってしまいます。 身体の小さなヨークシャテリアにとって、ほんの僅かな体重オーバーも見逃せません。 運動量が多く走り回るのが大好きな性格ですから、四肢に大きな負担を掛けてしまうのです。 愛犬に喜んでもらいたい気持ちをぐっと堪え、きちんと適切な食事量を与えることにしましょう。

◆食が細い場合の対処法

あまりにも骨が細く体重の増加が見られない場合は、カルシウムを多く摂取できる食事への切り替えや、サプリメントの投与などを行っても良いでしょう。

活発で運動量の多いヨークシャテリアにとって、カルシウムやコラーゲンはとっても大切な栄養素。 摂取できる食事量が限られているので、効率的に摂れるサプリメントを推奨する獣医さんも珍しくありません。 飼い主さんが自己判断で与えるのはNG! 必ず獣医さんのアドバイスに従いましょう。 また、食べてくれない時の対処法として、嗅覚に訴えかけるような食事を用意するのも効果的です。 特に一食ごとに小分けされたドッグフードは匂いが新鮮で、食欲のない愛犬の食欲をかき立ててくれます。