◆うるさい犬=ポメラニアンと言われる理由
「キャンキャン」という甲高い声は、人によっては非常に耳障りに感じるため、「うるさい」と言われてしまうことがあるようです。
犬が吠えるのは、ポメラニアンに限らず全ての犬に共通する習性です。 では、なぜポメラニアン=うるさい犬というイメージが定着しているのでしょうか? それは、ポメラニアンの甲高い鳴き声が要因だったんです! 確かに甲高い鳴き声はそれだけで耳障り。 たとえ吠える回数が少なくても、強く印象に残ってしまいます。 つまり、他の犬より無駄吠えのしつけが重要な犬種なんです。
◆ポメラニアンの性格
好奇心が旺盛なのに臆病な一面を持っているので、どうしても吠えやすい犬種です。
天真爛漫で好奇心が旺盛なポメラニアン。 その反面、神経質で臆病な性格も合わせ持っています。 何にでも興味を示し近づいていくのだけれど、怖くなって吠えて威嚇する。 この一連の流れが、うるさい犬と呼ばれる要因と言われています。
◆無駄吠えの原因:コミュニケーション不足による情緒不安定
犬の無駄吠えを何とかしたい!と思っているなら、 まずは飼い主である自分の行動を振り返ってみて下さい。 ・長時間お留守番をさせていませんか? ・お散歩をサボっていませんか? ・スキンシップは十分ですか? ストレスが溜まっていると、無駄吠えが増えるのも当然です。 寂しい思いをさせないように、日ごろからコミュニケーションをとりましょう。
◆無駄吠えの原因:社会化の不足
ポメラニアンが子犬の頃にきちんとした社会化ができていないと、警戒心が強くなる傾向があります。
子犬には、社会化期と呼ばれる大切な時期があります。 この時期の子犬は、警戒心や恐怖心が芽生えておらず、逆に好奇心が強いのが特徴。 つまり、この時期にあらゆる経験を積む事で、今後のしつけが飛躍的に楽になります。 一方、社会化期に十分な経験が積めなかった子犬は、警戒心や恐怖心の強い成犬になってしまいます。 犬の社会化期は、産まれてから6ヵ月頃までとされており、特に重要なのが3ヵ月までの期間です。 生後3ヵ月ほど経つと、脳が成犬とほぼ同じ状態まで成長し、それ以降は好奇心よりも警戒心や恐怖心を感じやすくなります。 社会化期(生後6ヵ月まで)のうちに、他の犬や家族以外の人間と触れ合う時間を設けてあげましょう。
◆無駄吠えの原因:要求吠え
飼い主に対して何かをして欲しい時にポメラニアンが大声で吠えることを指します。要求吠えは、飼い主がきちんとリーダーシップをとれていない場合に特に顕著に現れます。
要求吠えが多いポメラニアンは、過去の成功例が記憶に残っていると言われています。 つまり、吠えるとおやつが貰えた!とインプットされているんです! もちろん食べ物に限らず、散歩や遊びの時も同様です。 もし、要求吠えが癖になっているのなら、断固として無視を決め込みましょう。 そして、お散歩などでリーダーシップを示し、飼い主さんが主導権を握る事も重要です。
◆怒るのは逆効果!
無駄吠えをした時に飼い主が「コラっ!」などと声をかけると、
自分に注目してくれたと勘違いしてしまい再度、注目を集めたいときに同じように無駄吠えを繰り返してしまうのです。
ポメラニアンの場合、飼い主の言葉よりもリアクションに反応する傾向があります。 その為、必死に怒れば怒るほど「注目されている!」と勘違いしてしまう事も。 怒る時は冷静に、褒める時は感情的に。 メリハリで違いを示しましょう。
◆「伏せ」の最中は吠えられない!
必ず頭を上げて吠えるので、頭を低くさせる伏せの姿勢は吠えるのを止めさせるのにとても有効な方法です。
無駄吠えの多いポメラニアンのしつけには、「伏せ」が効果的です。 家族が二人以上の場合は、一人が伏せをさせてもう一人がチャイムを鳴らしてみましょう。 トレーニングを重ねる事で、チャイムに対する免疫がついてきますよ♪
◆無駄吠え防止グッズ
最近では、多くの無駄吠え防止の首輪が販売されています。
これは犬が吠えると低周波の電気が流れて犬に警告する物です。
共働きや一人暮らしなど、愛犬と過ごす時間が短いという場合は、無駄吠え防止グッズもオススメです。 もちろん、スキンシップを兼ねて飼い主さんが根気よくしつける方が良いですが、 ポメラニアンの甲高い声で近所から苦情が!なんて時には、即効性を優先するのもアリですよ♪