◆子犬のしつけを怠ると・・・

しつけが遅れると人間と犬に苦痛が
 増えます。
 言うことを聞かないから怒ることも
 増えますが犬はなぜ怒られてるか
 解らないのでストレスの原因になります。

ふんわりモコモコで毛糸玉のようなポメラニアンは、どこから見ても愛らしくまるで「ぬいぐるみ」のよう。 ころんとした胴体に短い足、ケージの中でキュンキュン鳴く姿に、思わず抱きしめたくなってしまいますよね。 その為、「ペットショップで一目惚れして家族に迎えました。」というてケースも珍しくありません。 しかしこの可愛さこそが、しつけを妨げる最大要因なのです。 「甘噛み」や「無駄吠え」を、可愛いからという理由で大目に見ていると手遅れになるケースも。 中には、手が付けられない状態になっても、子犬の頃の可愛さが忘れられないと、 ジレンマに陥ってしまう飼い主さんも多いとか。 ですが、しっかりとしたしつけは、飼い主と愛犬双方に幸せをもたらしてくれるのですよ。

◆最適なしつけ時期は?

しつけの時期は早いほど良いです。
 開始の最適な時期は2~3ヶ月です。
 理由はこの頃から好奇心が出始める
 のでしつけられることに対してあまり
 抵抗感がないためです。

問題行動をしつけで直すより、しつけで予防する方がずっと簡単です。 なぜなら、子犬の頃の悪習慣こそが今後の問題行動を引き起こす要因となるからなのです。 ポメラニアンの性格は、二面性を持っています。 ぐいぐい攻めて相手を振り向かせる事に固執する一方で、警戒心が強い一面も。 しつけを覚えさせるにはこの厄介な二面性が表面化する前、つまり生後3ヵ月までが勝負とも言えるでしょう。 生後3ヵ月程度までを、「すり込み期」と言います。 すり込み期に多くの経験を積む事で、社会に適応する能力が育っていくのです。

◆生後5ヶ月までにパピートレーニングを完璧に♪

ポメラニアンのしつけは生後五ヶ月までです。この間に出来る限りのしつけをしていきましょう。
まずはしつけの土台となるパピートレーニングからです。

①どこを触られても大丈夫にする
②他人が部屋に入っても大丈夫にする
➂口や耳もしっかり掃除することができる
④雑音や騒音に慣れる

すり込み期を含めた生後5ヵ月までに、基本的なしつけであるパピートレーニングをクリアしましょう。 上記の4項目は、いずれも警戒心や恐怖心を植え付けない為に欠かせない要素となっています。 ①や③は、動物病院で治療をする時に欠かせませんし、②や④を習得する事で、無駄吠えや噛み癖などを予防する効果が期待できるのです。 一緒に暮らす家族から始めて、犬好きの友人に協力してもらうのも効果的です。 できるだけ多くの人と接して、「人間は怖くない」と教えてあげましょう。 また、人間社会のルールに加えて、犬社会のルールを学ぶ必要もあります。 ママ犬や兄弟たちと離して育てる場合は、パピー教室などに参加するのもお勧めですよ。

◆褒められて伸びるタイプです♪

しつけのポイントとしては、甘えん坊で飼い主に褒めてもらうのが大好きなので、しつけをするときには「できたらとにかく褒める」ようにすることです。

ポメラニアンの子犬は、叱るより褒める方が効率的です。 甘えん坊のポメラニアンは、飼い主さんの気を引こうと、自己主張をしてきます。 この自己主張が、時にイタズラや噛み癖に発展してしまうと考えられているのです。 問題行動を見つけて叱るより、褒めて伸ばす方がよっぽど理に適っています。

◆無駄吠えのしつけ

一度でも要求を受け入れてしまうと、さぁ大変!
吠えれば要求が通ることをあっという間に学習してしまいます。
無駄吠えのしつけは無視するのが、一番効果的という事を覚えておきましょう。

ポメラニアンの無駄吠えを、「要求吠え」と分かっていても許してしまう・・・。 そんな飼い主も少なくありません。 なぜなら、ポメラニアンが可愛い過ぎるからなのです。 クリクリのつぶらな瞳でおねだりされたら、思わず要求に応えたくなってしまします。 嘘のように聞こえるかもしれませんが、しつけに困ってトレーナーに相談する飼い主の多くが 「可愛さに負けてしまった」という原因を抱えていることが殆どだそうです。 ですが、その瞬間にアドバンテージを取られてしまっては後の祭りです。 吠える→おやつが貰える、吠える→構ってもらえる、吠える→飼い主さんが起きる・・・など、 このたった一つの過ちが、様々なシーンで応用されてしまうんです。 そんな時は・・ ①目を合わせない ②反応しない ③黙って立ち去る ④鳴き止むまで戻らない という、完全無視を徹底してみましょう。 ポメラニアンは叱られている事でさえ注目されていると勘違いしてしまいます。 感情的になって怒れば怒るほど、飼い主が遊んでくれていると勘違いして、さらに興奮してしまう犬も居るのです。

◆夜鳴きのしつけ♪

夜誰もいないところで一人ぼっちでいるよりも、飼い主さんの寝室にゲージを移動させてみましょう。

人の気配や飼い主さんを確認できると、安心しておとなしく眠ってくれることもあります。

特に、ペットショップから連れてきたばかりの子犬は不安になっていて当然です。 今までは、隣のケージから聞こえていた他の子犬達の鳴き声も聞こえず、シーンと静まり返っています。 しかも、あたりは真っ暗ですから、心細くて寂しくて夜鳴きをするのも理解できますよね。 そんな時は、飼い主の寝息が聞こえる寝室にケージを設置してあげましょう。 一定のリズムで刻まれる人間の呼吸音は、愛犬の心を落ち着かせるのにも効果的なのです。