知っておこうチワワの性格
愛犬のしつけをきちんとするには、性格を知っておく必要があります。 同じ犬種類でも性格に個性がありますが、先天的な割合も大きいです。 一般的にチワワの性格は強気で臆病と言われています。 ・繊細、神経質、怖がりといった内気な気質 ・大胆、勇敢、強気といった強気な気質 この相反する性質が一緒になっているという不思議な魅力があるのです。 ですから、トイレのしつけをする場合、この相反する性格に注意しなければなりません。 それでもチワワはとても賢いので、正しい教え方ができればトイレのしつけもクリアできると思います。
まずは安心できる環境を整えよう
ケージ(サークルでも可)を設け、その中にペットシーツを敷きます。 できれば真ん中を柵で区切って、両側に敷くといいでしょう。 トイレの場所は愛犬がおしっこをした側のトイレシーツをトイレとして覚えさせると成功しやすいです。 犬は食事をする場所を汚すのを嫌う生き物です。 ケージ内での食事やドリンクボトルの設置はトイレの反対側にしましょう。
1週間目はトイレをしやすいタイミングを作ってあげよう
飲食をした後に少し歩かせると、おしっこやウンチが出やすくなります。 床をクンクンしたりして落ち着かなくなってきたらトイレに行きたいサインです。 ケージ内のトイレまで導いてあげましょう。 排泄をしている最中に、シーシーなど音を関連付けながら褒めてあげます。 こうすることで、ここでトイレをすることが正しいことなのだと学習するのです。
2~3週目のトイレトレーニング
2週間目
トイレ側で排泄した時のみ、大げさに褒めて(手をたたくなど)サークルから出してあげましょう。 チャンスは1日に20回あるわけですから、忙しい方でも2~3回は出せますよね?もちろんサークルから出す回数が多いほど早く覚えます。 3日もすると飼い主さんと目があうたびに排泄するようになります。
3週間目
この週から休日で構いませんので少し時間を割いてあげてください(時間の無い日は今まで通りで結構です)。
排泄をしたらサークルから出すところまでは今までと同じですが、出す場所を“子犬に人の手が届く範囲”にします。また次にもよおすまでそのスペースで犬と遊んであげます。(遊んであげる間、扉は開けておくこと)
遊んでいる間にもよおし、自分から戻って排泄する(確率ははじめのうちは2割)ようなら、大げさに褒めて遊びを続けさせます。トイレ以外でし始めたら、「あ」 と言ってすかさず扉からサークルに戻して、扉を閉めます。続きを中のトイレでしたら褒めて出します。しなければ遊びは終了。これを何日か繰り返します。
幼い時期にトイレのしつけを身につければ、愛犬も飼い主も毎日が快適に過ごせるようになります。 また、怪我や病気をしたときなど、散歩に行けない状況にも対応できます。 愛犬との将来のためにも、焦らずに根気よくトレーニングを続けていきましょう。
成犬になってもトイレのしつけは可能
外でトイレをすることに慣れてしまっている犬が、室内トイレに変更するのは確かに難しいです。 しかし、トイレを覚えさせることは愛犬が健康であれば何歳になってもできます。 もちろん、成犬の場合、トイレトレーニングは幼犬の倍以上の時間が必要となります。 トイレを成功するまで根気よく続けていくことが大切なのです。
トイレの失敗は叱るべからず
トイレの失敗をした犬を叱るのはNGです。
たとえばじゅうたんの上でおしっこをしている子犬に駆け寄り、「ダメッ!」と大声で叱ったとしましょう。すると子犬は、「おしっこすると叱られる!」という具合に、場所ではなく排泄行為そのものと罰とを結び付けて覚えてしまうのです。結果、飼い主に隠れておしっこやうんちをするようになり、トイレの失敗が増えるばかりでなく、最悪のケースでは証拠隠滅のためにうんちを食べてしまうかもしれません(食糞症)。
このように犬の適切な排泄行為を促すことにはつながりませんので、トイレの失敗をした犬を叱るのは禁忌(きんき)となります。
もちろん、大声を出したり、ガッカリした表情を見せるのも良くないです。 犬は人間の喜怒哀楽をよく観察しているので、なるべく平静を保ちましょう。 基本的に犬は褒めて伸びる生き物です。 特にチワワは臆病で繊細な犬種なので、トイレの失敗で叱るのは絶対にNGだと言えます。