1.雑種(混血種)でもペット保険の加入条件は変わらない
ペット保険は加入条件を満していれば、血統種・混血種に関係なく加入できます。
一般社団法人ペットフード協会が行った「全国犬猫飼育実態調査」によれば、2018年現在に国内で飼育されている混血種の割合は、犬10.9%、猫82.0%となっており、ペット保険に加入する多くの犬猫が混血種であると分かります。
混血種だからと不安になる必要はありません。
2.混血種でも保険に加入すべき?
混血種でも、急な病気や事故に見舞われるリスクは血統種と変わらず、病気やケガの程度によっては高額な医療費が発生し、経済的な負担となることもあります。
年齢制限や特定の疾患により保険加入が難しくなることもあるので、若くて健康なうちに保険に加入しておくと安心です。
3.混血種の保険加入のポイント
混血種が保険に加入するときは、「かかりやすい病気」「正確な年齢」といった点を把握しておく必要があります。
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
ポイント①.両親のかかりやすい病気を知る
ペットは犬種や猫種によってかかりやすい病気が異なり、ミニチュアダックスフンドなら椎間板ヘルニア、チワワなら水頭症、猫で言えば、アメショやメインクーンに多い心筋症、チンチラは流涙症といった病気があげられます。
混血種の場合は、両親の種類や罹患した病気を把握することで、かかりやすい病気に備えることができます。これは、血統種にも当てはまりますが、混血種にとっては簡単に把握できる唯一の方法かもしれません。
保険加入の前に、あらかじめ罹患しやすい病気を調べ、その病気をカバーしている保険を選ぶようにしましょう。
ポイント②.正確な年齢を把握する
保健所からの引き取りや野良の保護といった形で迎え入れたときには、正確な年齢が分からないケースも多いでしょう。
その場合は、動物病院に相談をすると、歯の具合や体つきなどから推定年齢を導き出すことができます。
また、ペット保険の加入には誕生日の申告がありますが、保護といった形で迎え入れたペットは自宅に迎え入れた日や記念日などを誕生日としても問題ありません。
4.混血種でもペット保険の選び方は同じ
混血種だからといって特別なことはなく、血統種と同じ基準でペット保険を検討できます。
主なポイントを3つ見ていきましょう。
確認事項①.加入条件を満たしているかチェックする
ペット保険は、健康であることが加入の第一条件になっており、加入時に治療中や経過観察中の傷病があると、加入できないケースがほとんどです。保険会社によって違いはありますが、概ね申し込み段階で完治後、数か月経過していることが条件とされています。
また、保険会社が指定する特定の疾患がある場合には、新規加入不可や一部の傷病を補償対象外とする条件付きの加入となるケースもあります。
そういった傷病は加入申請の際に、申告対象の傷病として申告の義務が発生します。申告内容に齟齬があると保険契約が解除される恐れもあるので、正しく申告しましょう。
他にも、新規加入年齢の上限も設けられているため、8~12歳が一般的ですが、高齢になるペットと暮らしている方は注意しましょう。
確認事項②.補償範囲を確認する
ペット保険の補償範囲とは、「通院+入院+手術」「入院+手術」「手術のみ」など、保険が適用されるシーンとその組み合わせを指します。
保険をどのように使いたいか、飼い主の考え方から選ぶのが一般的です。
ペットが高齢もしくは万全を期したいという方は、通院から手厚く備えられる「通院+入院+手術」のプランだと充実しています。
ペットが高齢もしくは万全を期したいという方は、通院から手厚く備えられる「通院+入院+手術」のプランだと充実しています。
各保険会社によって、補償範囲や内容に違いがありますので、具体的な利用イメージや保険料を考慮して比較検討しましょう。
確認事項③.無理のない保険料負担で選ぶ
ペット保険の保険料は、補償内容の手厚さにともなって高く設定されており、ペットの加齢に応じて上がっていくため、いま支払う保険料だけでなく、5年後・10年後に支払う保険料の確認もすると安心です。
また、支払方法によっても保険料は変わってきます。
月払いと一時払い(一括払い)では、一時払いの方が年間の保険料はお得になります。
5.まとめ
ペット保険は血統種・混血種かにかかわらず、加入条件を満たせば入ることが可能です。
加入時の年齢やライフスタイル、既住歴、将来の保険料負担も考慮しながら選択することが重要です。
気になる点は保険会社に相談し、ペットと一緒に健やかに暮らせるものを選びましょう。