健康のために自転車通勤!

自転車通勤はここ数年で一気に広まりを見せてきました。 車を使うよりも渋滞に巻き込まれないで時間通りに会社に着けるメリットがありますし、 電車やバスを使うよりもお金がかかりません。とはいえ、何よりの理由は健康にいいから、というのが一番でしょう。

運動不足気味のサラリーマンの方にとって通勤時間をダイエットに充てられれば一石二鳥ですよね。 しかし、気になるのは自転車通勤は本当にダイエット効果があるのか?という点です。

自転車の消費カロリーはどれくらい?

人間は体重によって消費カロリーが変わってくる生き物です それゆえ、単純に比較はできませんが、体重70㎏の男性が30分運動をしたと仮定すれば、 ・サイクリングは280kcal(ご飯170g=1杯と少し) ・ジョギングは210kcal(ご飯130g=1杯弱) ・ウォーキングは135kcal(ご飯80g=0.5杯) だとされています。つまり、自転車に乗ることは他の運動に比べて効率よくカロリーを消費できるんですね!

自転車はなぜカロリーを消費しやすい?

もう少し詳しく自転車の消費カロリーについてみていくと……。時速19.3〜22.4kmのスピードで1時間こいだ場合は、男性約500kcal、女性約400kcalとなります。これはちょっときつめのスピードですが、慣れてくるとすいすいとこげるようになるでしょう。

これを1カ月毎日続けると、計算上は1.5〜2.0kgの体脂肪が落ちます。これは結構すごいですね。毎日楽しみながら自転車に乗るだけで、比較的簡単に体脂肪が落ちる。他の運動はきつくて続かない! という方には特におすすめです。

でも直観的に考えて全身を使って動くウォーキングやランニングと比べて、 自転車をこぐのは足だけしか使わないからカロリーはそこまで減らないんじゃないの?と思ってしまうところですよね。 一見楽なサイクリングがなぜここまでカロリーを消費するようにできているのでしょうか?

理由その3. 大きな筋肉を使うから消費カロリーも高い。

主に使用する筋肉がお尻から下の大きな筋肉。

その量はカラダ全体の筋肉の70%!
大きな筋肉を使えばカロリーも消費しやすいんです。

いわゆる「下半身デブ」にも直に効果が出ます!
使う筋肉が大きければ大きいほどカロリーも消費されるんですね。

自転車のメリットはそれだけではない?

また自転車のメリットは負担の少なさにあるとされています。 ダイエットに挑戦したことのある方なら経験したはずだと思いますが、ウォーキングやランニングは足腰に対する負担が大きいため、 なかなか続けづらいですよね。それに対して自転車なら、漕ぐ力だけでいいですし継続しやすいのです。

自転車には以下のようなメリットもあります。

まず、ジョギングなどに比べて足腰の負担が少なく行えるところが、一つの利点。慣れない人がジョギングを始めると、地面との衝撃に耐えかねて膝や靭帯を怪我してしまうこともありますが、自転車ならばペダルが足についたままなので、膝を傷めにくいです。

坂を登る時なども、ギアを変速するだけで登れるので、身体への負担は走っている時を比べて段違いに少なくなります。それでいて自転車は身近な存在なので、簡単に日常の運動に取り入れることができます。

時間には注意?

一方で一つ注意したいことがあります。それは、運動時間を考えながら自転車に乗る、ということです。 人間の脂肪は動いたらすぐ燃える、というものでもありません。たとえば炭に火をつける時のことを思い出してみてください。 初めは小さな火しか起こらず、時間が経つにつれて段々と火が大きくなりますよね? それと同じように人間の脂肪は燃えるのに時間がかかるのです。10分程度の運動では燃え上がる火が少ないため、 カロリーも消費されません。ダイエットを考えている人は時間をかけて脂肪を燃やすよう心がけましょう。

脂肪は20~30分の運動を継続してから初めて消費されます。そのため、ダイエット目的であれば1回の運動は20分以上は続ける必要があります。

おおよそ約7kmの距離が運動時間30分の目安。例えば自転車通勤でダイエットを目的とするのであれば、この距離を目安にしておきましょう。この距離以内であればそこまで効果が高くないので、プラスアルファの運動時間が必要です。

とはいえダイエットのことばかり考えていたずらに運動時間を増やし、 会社につく頃にはへとへと、というのでは本末転倒です。自分に合った運動時間から初めて、 段々と距離と時間を増やすよう心がけましょう!