自転車通勤をはじめよう~#04おすすめのメンテナンス用品~

タイヤのパンクに備える空気入れ

空気入れは地面に立てて使うフロアポンプと、走行時に携行してパンク修理時などに使う小型の携行ポンプの2種類が必要になります。自転車のタイヤは適切な空気圧にして乗らないとパンクしやすくなるので、自転車通勤の安全性が保てなくなり、遅刻や自転車事故・ケガなどの原因になりかねません。毎回乗る前にはタイヤの空気圧を確認し、適正空気圧で乗車するように心がけましょう。

空気入れの心がけ 3か条

①タイヤの空気は抜ける。乗る前に空気圧をチェックしましょう! ②空気をきちんと入れておけばパンクは確実に減る! ③パンクしなければ自転車通勤は楽しい!

2種類の空気入れ(フロアポンプ・携帯ポンプ)を使いこなそう

タイヤの空気入れは原則的にフロアポンプを使います。家庭に置いておくフロアポンプは空気を入れる作業や気圧調節が簡単に行えるのがメリットです。 しかしフロアポンプは大ぶりなので自転車通勤時に携行できません。そのため走行時のパンクなどに備えて携帯ポンプも必要となります。快適な自転車通勤・サイクリングライフを送るためには2種類の空気入れを用意する必要があります。

左:セルファス・FP-200(フロアポンプ/英・米・仏式バルブ対応)
右:セルファス・CC-10ハーフスティック(ミニポンプ/米・仏式バルブ対応)
問合せ:ライトウェイプロダクツジャパン

空気入れバルブの種類と形状

自転車のタイヤチューブに空気を入れるバルブには、英式(ウッズ)、仏式(フレンチ)、米式(シュレーダー)と3種類の形状があるので、自転車通勤に使用している愛車のバルブ形式に適した空気入れを備えることが必要となります。 英式バルブは一般用自転車に採用されるもの。内部に虫ゴムがあって空気の流出を防ぎます。空気圧を計測できない構造なので、微調整が必要なスポーツ用にはほとんど使われません。 仏式バルブはロードバイクや最近のクロスバイクに採用されるタイプ。細身なのでリム幅の狭いスポーツ車に適していて、高圧にも対応します。 米式はマウンテンバイクなどに採用されていたタイプ。重めで大ぶりですが、クルマのバルブと同じなので、例えばガソリンスタンドでもタイヤに空気を入れることができます。

通勤用自転車向けの工具

自転車通勤のための自転車を整備するのなら、携帯工具セットが1つあれば充分です。六角レンチ(アーレンキー)が少なくとも3、4、5mmの3種類、さらにプラスドライバーなどがセットになっているものがあれば通勤時の自転車の急な不調などの応急修理には十分でしょう。

クランクブラザース・マルチ17
問合せ:ライトウェイプロダクツジャパン

自転車チェーンの機能を維持するケミカルグッズ

月に1回ほどケミカルグッズと呼ばれる洗浄・潤滑剤を使ってちょっとメンテナンスするだけで、変速機やブレーキなどの機能が維持されるだけでなく、愛車そのもの寿命を飛躍的に伸ばすことができます。汚れを落とすためのディグリーザー、潤滑剤としてのオイルをワンセットで使用するのがいいでしょう。

チェーンの汚れを落とす洗浄剤

「ディグリーザー」や「パーツクリーナー」と呼ばれる洗浄剤を使ってチェーンの汚れを落とします。いわゆる脱脂剤で、汚れの原因である「油」を第一段階として落としてしまうのです。スプレータイプのものが一般的。通常はチェーンを回しながら吹き付けていきます。汚れが浮き上がってくるので、ウエス(ぞうきん)などでふき取ってしまいましょう。

潤滑剤をつけて長持ちさせよう

汚れが落ちるとピカピカになりますが、ここで通勤用自転車のメンテナンス作業を終了してしまうと失敗してしまいます。チェーンは脱脂された状態、つまり潤滑剤がすっかり落とされてしまったので、見た目のきれいさとは裏腹に円滑な駆動ができず、しかもさびやすいのです。洗浄後の自転車の駆動しやすさやサビを防止するために最終段階として潤滑剤を適量塗り込むことが必要となります。潤滑剤としてのオイルを注入して皮膜を作っておけば2〜3カ月はそのままでもさびを防ぐことができます。余分なオイルはホコリが付着する原因となるのでふき取っておきましょう。

セルファス・FP-200(フロアポンプ)
ペドロス・チェーンジェイ(潤滑剤)
問合せ:ライトウェイプロダクツジャパン
自転車向け保険ならau損保