まずは電動アシスト自転車を小田原でレンタル

今回は小田原駅東口の駐輪場に置かれているシェアサイクルを利用しました。事前にアプリから登録するだけで電動アシスト自転車を借りることができます。

電車で移動する場合はあまり気にならないかもしれませんが、箱根は坂道だらけ。アップダウンがある山道を走行するので、同じ自転車でもロードバイクに乗っていない方には坂道での電動アシストはマストです。

自然に囲まれた小田原〜箱根湯本の風情を満喫

小田原駅から軽い坂を登り約3分。小田原城址公園の北入口に差し掛かります。園内には入りませんでしたが、そびえ立つ小田原城を外からバッチリ見ることができました。
その後トンネルを通過すると、しばらく平坦な道が続きます。個人商店が軒を並べていたり、路線沿いに流れる早川は多くの草木で囲まれていたり。箱根湯本への道中に通過する箱根板橋駅・風祭駅・入生田駅付近では、電車に乗っているとただ通過してあまり気づくことのできないほのぼのとしたローカルな街並みを楽しむことができます。
箱根湯本までもうひと息!というところで、地元の方しか使わないような小さな吊り橋にも遭遇。造りは頑丈で自転車も通行可能と書いてありましたが、ザーッと流れる川の上をギシギシと音を鳴らしながら渡るのはなかなかのスリル。こんな体験も自転車旅の醍醐味なのかも……!
自転車で走行するとき気をつけたいのが、道の選び方です。基本的には国道1号(東海道)など、大通り沿いを通るのが良いですが、自転車通行可の歩道がなく車通りの激しい箇所もあります。こわい、と感じたら歩道に上がって押し歩くこと。あるいは、スマートフォンで裏道を探して回避するのがオススメです。

疲れた足に最高の癒し。駅近の足湯へ

小田原駅から箱根湯本駅まで50分ほどかかってしまいました。と言っても、距離にして約6キロ。本来であればゆっくり走っても30分ほどで到着する道のりです。写真を撮ったり、気になるスポットに立ち寄ってみたり、はたまた道を間違えてしまったりと余計に時間がかかってしまいました。まあ、そんな寄り道や遠回りを楽しめるのも自転車ならでは。いつもと違った視点で箱根の街を堪能することができます。
箱根湯本駅では人通りが激しいので、商店街付近に到着したら自転車は押し歩くのが良いでしょう。あまり自転車の人は見かけませんが、お店に隣接した空きスペースや通行の邪魔にならない脇道などに駐輪すれば、細い道もゆっくり散歩することができます。

昔ながらの足湯処「かっぱ天国」

電動アシスト自転車とはいえ、初めての道を進むのはやはり気が張り少々お疲れモード。
さっそく駅からすぐの足湯処「かっぱ天国」へ。駅の裏の坂を登った先にドーンと立てられた昭和テイストの看板をくぐり、さらに階段を登った進んだ先に足湯があります。こちらの施設は足湯だけでなく、お手軽な立ち寄り温泉や宿泊施設も備えているので、時間のある時には利用してみるのも良いかもしれません。
200円を料金箱に入れてさっそく入浴。昔ながらのシンプルな造りですが、ペダルを約1時間漕いできた足には熱めのお湯が心地よくてたまらない。休日は少々混むそうですが、それでも十分のんびりできる雰囲気です。箱根登山鉄道と山の緑の狭間にあるので、せっかくなので景色を眺めつつ(鉄道好きなら鉄分も補給しつつ)帰りの自転車に向けてたっぷり充電しましょう。駐車場も完備されているので、車でも訪れやすいスポットです。
住所:神奈川県足柄下郡箱根湯本777

小腹が空いたら行きたいのは、心落ち着くゆったりカフェ

電動アシストがあっても、自転車で走れば小腹も空きます。食べ歩きも良いのですが、自転車を止めてゆったりティータイムもおすすめです。

ユトリロ

駅からメイン通りを進んで行くと右手に見える「画廊喫茶ユトリロ」。店主の方がおっしゃるには「近くのガードレール沿いなら自転車駐輪OK」。大通り沿いに面した店舗は敷地が狭く駐輪スペースが見つかりにくい場合もあるので、お店の方に場所を確認するのが早くて安心です。

さっそく店内へ。入口からはわかりませんでしたが、天井も高く席数も多い広々とした店内。画家のモーリス・ユトリロが店名の由来だそうで、アートを愛するオーナーの意向で現代を代表するアーティストの作品が数多く展示されています。駅前の喧騒がすぐそこにあるとは嘘のよう、クラシカルな雰囲気の中ゆっくりできるお店です。

席に着いたらぜひ注文したいメニューが・・・8時間もかけて抽出するという水出しコーヒーと、じっくり煮込んだ本格カレー。ちょっと軽食のつもりだったとしても「案外メインのご飯も食べれてしまうかも」と考え始めてしまいます。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本692

茶のちもと

せっかく歴史ある箱根の町にきたのなら、和菓子も食べたい!という方には「茶のちもと」をおすすめします。創業65年以上経った現在でも連日お客さんで賑わう人気のお店で、日本茶が飲めるカフェが併設されています。

真っ白で洗練された外観は多くの人の目を引きつけるようで、ここが歴史ある名店と知らずに訪れた人も思わず足を止め、外に出ているメニューを眺めていました。入ってみると内観もシンプルで、またゆったりと座席を設けてあるので、時間を忘れてついつい長居してしまいそう。

メニューは「ちもとの御菓子 + お茶」のセットのほか、季節の御菓子が数種あり、セットでは御菓子5〜6種類とお茶3種類からそれぞれ好きなものを選ぶことができます。箱根の銘菓「湯もち」が気になりますが、季節限定の「お茶屋さんのあんみつ」も捨てがたいところ。季節によってメニューが替わるそうなので、箱根に行くたびに訪れてみれば毎回違った美味しさに出会えそうです。お持ち帰り専用の「湯もち 本舗 ちもと」も近くにあるので、お土産で買われる方はそちらの店舗にもぜひ。
▲季節限定「お茶屋さんのあんみつ」

住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本690

おわりに

「自転車で行くには遠いかな?」と少し心配でしたが、実際に行ってみるとあっという間に時間が過ぎていました。疲れるどころか、体も心も箱根の街にリフレッシュさせてもらえます。

普段では見ることのないローカルな箱根の景色も旅の思い出をより一層濃いものにしてくれるかも。思い切って自転車の箱根旅、行ってみるのはいかがでしょう?