<後編>現役FPが語る! 事故に遭って実感した、自転車保険の価値

この記事は後編です。前編はこちら https://media.au-sonpo.co.jp/bicycle/cwwlO

リスクマネージメントの発想が大切!

私は、自転車事故は自分にも起こりうることだと思っていました。ですからリスクマネージメントの観点から自転車保険に加入しようと思いました。 「リスクマネージメント」とは、以下の図に示したとおり、「発生頻度」と「発生した際の影響度=損失度合い」を基準に自分にとっての危険を把握し、適切に対処することです。

① 発生頻度が多く損失も大きい場合(右上)は、回避=リスクの発生自体を回避する ② 発生頻度は多いが損失が小さい場合(右下)は、損失制御=予防手段などを取って発生頻度を少なくするか、損失をより小さくする ③ 発生頻度が少なく損失も小さい場合(左下)は、保有=小さな損失なので受け入れる ④ 発生頻度は少ないが損失が大きい場合(左上)は、移転=保険を掛ける リスクマネージメントというと、すぐに保険に加入することを思いつく方が多いと思います。確かに世の中に悪い保険はないというのが、私の持論ですが、ミスマッチな保険に入っている方はたくさんいると思います。図にある通り、保険以外にもリスクへの対処方法はありますから、想定しているリスクによって他の対応策も考えてみましょう。 自転車事故は、頻度は低いものの、ひとたび発生すれば大きな損害が起こりうるため、保険で備えるのが得策だと感じます。

必要な保険は生活行動から選択する!

まず、自分自身の周りでどんなことが起きたら困るか?=自分自身にとって重大なリスクは何なのか?を想像することから始めましょう。次に、そのリスクが現実化した時「どれくらいの時間とお金が無駄になってしまうのか?」を考えます。 長い人生の中で、その時々で備えるべきリスクは変わるはずです。ですから、自分自身や家族のライフプランに基づき、優先順位を付け、臨機応変に対応するようにしましょう。 今回、自転車事故に遭い感じたことですが、リスクには「予防できるリスク」と「できないリスク」があります。そのような認識も持ち、それぞれに対応策を使い分けましょう。 予防できるリスクについては、事前対応できる可能性があります。 「ハインリッヒの法則」をご存じでしょうか? 重大なトラブル・災害1件に対して、そこまで行かない29件の軽微なミスがあり、さらにその前に300件のヒヤリ・ハットが存在するという考え方です。 事故にならなくても、自転車に乗っていて「危ない!」と思う経験をしたことがある方は多いと思います。事故に遭わないのが一番ですから、予防&防止策として「被害軽減」、まずは安全運転に努めましょう。 ただ、事故は相手があることなので、私のように避けられないケースもあります。その場合は、「早期回復・復帰」を目標に「保険」などで対応するようにしましょう。 リスクに対して適切な対処をするためには、情報が必要です。 「万が一も大事だが、毎日はもっと大切」です。 最悪の状況を考え、コストとも相談しながらリスクへの対応を決めましょう。

自転車保険に加入していて良かったこと

最後に私がau損保の自転車保険を選んだ理由に触れたいと思います。 私が自転車保険に入ったのは5年ほど前でした。ダイエットを兼ねて割と高価な自転車を購入し40分ほど掛け自宅と事務所の間を自転車通勤していました。交通量が多い狭い道や、川沿いのサイクリングコースを暗闇の中通るので、賠償責任保険の意味合い≒リスクマネージメントの観点から自転車保険に加入しました。 リーズナブルな自転車保険をインターネットで探していて目にとまったのが、au損保の自転車保険でした。他社に比べてプランのバリエーションが多く信頼できそうだったこと、auかんたん決済(携帯料金との合算支払)が使えたことが自分にとってのポイントでした。 既に他の損害保険に加入していたら、特約等で賠償責任保険を付保していたかもしれませんが、私の場合は入っていなかったため、単独で加入しました。傷害補償については二次的な目的だったので最低限としましたが、事故に遭って、もう少し入っておけば良かったかなぁ?と後悔しています(笑)。 それは冗談だとしても、詳細な内容まで細かく決めるのは億劫です。そういう意味で自分にとっての「最低限」を満たしているパッケージ型の自転車保険を選んだのは、結果的に良かったと実感しています。 私が最も感謝しているのは、アクシデント発生時に、わからないことや不安なことをau損保の担当窓口の方に“何度も”聞けたことです。電話対応でしたが、スピーディーに、親切に、わかりやすく回答頂きました。 示談交渉も本来はお任せできたのですが・・・良い機会だと思い、自分自身で対応することにしました。とても面倒だったので後悔もしましたが、自力で示談を進める中でau損保の方からも追加でいろいろ参考になるお話しを聞くことができましたから、非常に良い経験になりました。 大事なのは、「誰に、何を、どのように聞けばいいか?(聞けるのか?)」わかっていること、正しい情報源を持っておくことだと実感しました。 私の場合はそれが満たされていたことで、身体にも負担がかかる中でも前向きに物事を整理し、無事示談をまとめることができたのだと感じています。

まとめ

・保険は経済面だけでなく、事故に関わる精神面の負担も和らげます ・リスクマネージメントの発想から自転車保険を考え、上手に利用しましょう

お話を伺った方

株式会社 優益FPオフィス 代表取締役 佐藤益弘 様