自転車乗りの美容師さんに会ってきました

今回お話をうかがったのは、ヘアサロンFuu Hair Worksのオーナー野本潤さん。自転車好きとして知られており、この日も店内に入るとまず目に入ったのは壁に飾られた野本さんの自転車。普段から自転車に乗る方だからこその的確なアドバイスをいただくことができました。
ご自身の自転車で特に気に入っているところはありますか?と伺うと「いえいえ…」と少々控えめ。ですが、調べてみるとこのバイク、アメリカ・ボストンのブランドで、一人の職人が一台を最後まで作り上げるオーダーメイドのチタン製のもの。こだわりを感じるブランド選びとその洗練されたデザインがとても素敵…!

自転車向けヘアアレンジのポイント

では、自転車を見せていただいた後はさっそくヘアアレンジ!…の前に、今回教えていただくアレンジ方法には前もって確認しておきたいポイントがあります。

髪が崩れるのは仕方ない

「髪が崩れるのはしょうがないかな…」という野本さん。確かに、ヘルメットを被るのであれば、多少の崩れは不可避。そこで、提案していただいたのは「やり直し可能」「簡単」なヘアアレンジ。いつでもやり直せると思えば、心強いですね。

スタイリング剤はスプレー

汗をかくと気になるのが、ワックスなどのスタイリング剤によるベタつき。クリームタイプを使ってしまうと汗によって肌に移りやすく、不快に感じることも。できるだけ軽めのスプレータイプのスタイリング剤を使用して、髪をまとめていきましょう。

ヘアピンは使用しない

「ヘアピンは落車(自転車が転倒)した時に、肌に刺さる可能性があり危険だと思います。」と、もっともなご意見。ヘアアレンジに欠かせないヘアピンですが、今回は使用しません。

ミディアム・ロングのヘアアレンジ

「フィッシュボーン」で三つ編みを脱却

まず一つ目は、三つ編みアレンジに飽きてしまったという方向けの「フィッシュボーン」。三つ編みよりも細く、凝ったアレンジに見えるのでマンネリ防止に。髪の短い方は写真のように二つに分け、長い方は一つにまとめて編むのがおすすめです。
1:結んだ髪を二つに分けます。
2:分けた束の片方を更に二つに分けます。
3:2で分けたうちの一番外側の束を、1で分けた反対の束に交差するように合流させます。
4:反対も同じように、端の髪を少しとり反対の束に合流させます。
5:最後まで繰り返せば、完成です。

「くるりんぱ」は自転車と相性よし

手軽にできるとあって、人気のアレンジ方法「くるりんぱ」。ミディアムヘアでは首元の毛をスッキリとまとめられ、ロングヘアではヘルメットの下から綺麗に髪の毛を覗かせることができます。
1:少し緩めに結びます。
2:根元に穴を開けます。
3:毛先を穴の上から通します。
4:毛先が下に出たら、毛先を引っ張りギュッと締めます。
5:下に出ている毛先を1と同じように結びます。
6:同じように穴を作り、毛先を下に通します。
今回はミディアムヘアで実践したので、くるりんぱを2回繰り返すとほとんど毛先が出てこない状態に。ヘルメットを被っても結び目は邪魔にならず、首回りも涼しくなりました。

ショートや短い前髪のヘアアレンジ

続いては、前髪やこめかみなど顔まわりのヘアアレンジについて。ハネてまとまりにくい部分ですが、顔の印象を左右する大切なところ。扱いに悩んでいる女性の方も多いようです。

顔まわりはネジってまとめる

長い前髪や顔まわりの短い毛はくるくるネジって耳後ろまで持っていき、見えないところでヘアゴムで結びます。ヘルメットに当たる部分なので、崩れは必至。やり直しを考えると編み込むよりも手軽な「ネジネジ」が良さそうです。
1:まとめる箇所の髪を二つにとります。
2:二つに分けた束をネジります。
3:ネジりながら、近くの髪を巻き込みます。
4:最後、この状態から毛先を結べば完成です。

前髪はキャップでまとめる

眉や目にかかるほどの前髪は一番邪魔になりやすい長さ。かと言って、おでこを全開にしてしまうと、自転車を止めた時やヘルメットを脱いだ時にちょっと恥ずかしい。そんな時は「帽子」が使えます。ヘルメットを着用する場合はサイクルキャップを、そうでない場合はキャップなどツバのついたものがおすすめ。前髪を斜めに分けた状態で被れば髪が少しのぞいた状態で固定されます。跡が残りにくいのでキャップを外してもすんなり元通り。

傷んだ髪は小まめなケアを

太陽の下を走り続ける自転車。傷むのは仕方ない話。ですが、できるだけ予防しケアを心がけることで、傷みを最小限に食い止めることができるのです!

髪にも日焼け止めを忘れずに

肌には念入りに付けるけど、髪には付けたことがない。という方も多いのではないでしょうか?体の中でも一番太陽に近く常に晒されているのが髪の毛。髪にも日焼け止めを付ける習慣ができると理想です。スタイリング剤同様、おすすめはスプレータイプのもの。

なるべく帽子を着用

こちらも予防の一貫。頭頂部や頭皮などは帽子を被ることで日差しから守られ、熱中症などの対策にもなります。蒸れにくく通気性の良い素材を使用しているものだとなお良しです。
Full Length Of Woman With Bicycle Standing On Field By Trees

汗も傷みの原因

紫外線だけでなく、実は「汗」も髪の傷みの原因。潮風に当たった髪がギシギシになったという経験はないですか?海水や汗に含まれる塩分が髪の水分を奪い、さらに髪の表面を傷つけてしまうのです。自転車に乗っている間は小まめに頭を冷やし汗を拭い、乗り終わった後は早めに汗を流しましょう。できれば、自転車に乗った後はトリートメントを使い、丁寧にケアするとさらに痛みが押さえられます。

スポーツシーンでも使える万能アレンジ

今回ご紹介した内容は、日常生活はもちろん、陽を浴びる野外のスポーツやヘルメットを着用するスノーボードなどにも活用することができます。少しでもアレンジがしてあったり、さらにケアの行き届いたキレイな髪だったりすると、気分も上がり、見た目の印象もだいぶ変わります。ぜひ出かける際に試してみてください。

スタイリスト:野本潤(Fuu Hair Works)
カメラマン:松村誠也