「汗に強いメイク」って実際どうなの?サイクリスト女子が検証してみました!

汗に強いメイクは仕込みが命

動いている時間が長く、汗をかきやすい自転車。メイクが落ちやすく、さらには直すタイミングを見つけるのが難しいため、女性サイクリストには汗に強いメイク方法を日々研究している方、コスメブランドに詳しい方が多いのです。 そんなサイクリストの女性たちに聞いてわかったこと。それは、とにかく準備に時間をかけ、丁寧にメイクをしているということ。長時間のお出かけをする日はいつもより早く起き、「仕込み」をしてから出かけましょう。

(1)保湿はたっぷり時間をかけて

お化粧崩れの原因は汗と皮脂。保湿が足りないと皮脂が出てきてせっかく汗に強いメイクをしても台無しです。化粧水、乳液、美容液をハンドプレスで肌の内側にまで浸透するようにしっかり入れ込みましょう。ポイントは浸透するまでたっぷり時間をかけてやること!最後に余分な油分をティッシュでオフすればOKです。

(2)日焼け止め + リキッドファンデーション

基礎化粧が終わったら、次は土台作り。ウォータープルーフの日焼け止めリキットファンデーションを使います。

日焼け止めは、顔全体に薄く伸ばしてから5分ほど待ち、更にもう一度同じように塗り込みます。二度塗りすることで驚くほど日焼け防止の効果が高まります。

日焼け止めと下地が完了したら、最後にファンデーション。パウダーは汗にとても弱いので、お肌との密着度の高いリキッドタイプがおすすめです。

(3)必殺「お粉オバケの術」

ここでいつものメイクにプラスしたい「ベビーパウダー」の出番です。顔全体が真っ白になるまでパウダーをはたきます。不安になるくらいが適量。思いっきり顔を粉でコーティングしましょう。顔が真っ白になったところで、次はスプレーで顔に水を吹きかけます。この時も顔全体がびしょびしょになるまで吹きかけて大丈夫です。

全体に水を吹きかけたら、最後に水分をティッシュオフ。これで汗にも強いサラサラベースメイクの完成です。

ポイントは、大きくフカフカしたパフとなるべく細かいミストタイプの霧吹きを使うこと。パフに弾力があると肌への粉の馴染みを良くしてくれ、スプレーは細かい水滴の方が均一に顔を覆うことができます。また、粉の量によっては白くなり過ぎてしまう場合もあるので一度家で試しておくと安心です。写真と同じ量の粉では、人によっては白くなりすぎることもあります。自分の肌に合った適量を探しましょう。

(4)アイブロウコートでいつでも眉毛美人

ポイントメイクの中でも特に落ちやすいのが眉毛。眉尻が消えてしまうと一気に顔が薄くなってしまうので要注意箇所です。そこで、ぜひ使いたいのが「アイブロウコート」。コーティングすれば眉をこすっても落ちにくく、維持しやすくなります。

(5)パンダ目はパウダーでブロック

パンダ目の原因はマスカラやアイラインの成分が肌に落ちて吸着してしまうこと。肌に油分が多ければ余計に吸着しやすくなってしまいます。吸着を防ぐためにはパウダーでバリアーを作ってあげましょう。目のキワから下まぶた全体にパウダーを念入りに押し込むように塗っておきます。この一手間でパンダの不安とはさよなら。

実際にサイクリングへ行きました!

今回ご協力いただいたのは、絶景とグルメを求めてほぼ毎週末サイクリングに出かけるというお二人。 こんがり焼けているサイクリストが多い中、お二人の肌の白さが目立ちます。ウォータープルーフの日焼け止めのみで出かける日もあるそうですが、気分を変えたい時や気合いを入れたい時などはメイクをしてスイッチを入れているんだとか。

お二人のおすすめコスメで前述したメイク方法を試し、さっそくサイクリングへ。 検証した日の最高気温は36度。立っているだけでも汗の止まらない真夏日の中、約45km(!)ほど走ったそうです。メイクをしたのは朝5時、帰りの時間は夕方5時。メイク直しはせず、12時間ほど山登りや観光を自転車で楽しんだ模様。果たして、「汗に強いメイク」の結果は…?

大事な眉尻はセーフ

Kさん
「ベースメイクは汗でファンデーションが流れた跡が残ったり汚くなることもなく、休憩などのタイミングでこまめに汗を拭いていたのでサラサラの状態を維持することが出来ました。」

お粉オバケの術を教えてくれたKさん。塗り直しが難しいファンデーションは夏場にあまり向いていませんが、これなら大丈夫!とおすすめしてくれました。

また、落ちやすい眉もしっかりと残っている様子。特に顔の印象を左右する眉尻が残っているので合格点!

リップのコスメはどうしても落ちてしまうので、タイミングをみてお化粧直しをしているとのこと。UV効果のある色つきリップをポケットに忍ばせておくのがおすすめだそうです。

くっきり残るアイライン

Aさん

「アイブロウはシャープな眉尻のラインがキープできて大満足。 クリームタイプのアイブロウは、肌馴染みよくキレイなラインが書ける上に落ちにくさも抜群でした!」 「アイライン、アイシャドウも色持ちも良く、細かいラメのキラキラも最後まで残ってくれました!今回使用したメイクアップフォーエバーは、発色の良さも魅力で、野外のスポーツにマッチしたアクティブな印象の目元を作ってくれます。」 汗に強いコスメに詳しいAさん。普段は手の出しづらいカラーアイライナーもイベント感覚で楽しめるのがスポーツの良いところ。落ちにくそうなメイクも、クレンジング洗顔でスルリと落ちるようです。

今回使用したコスメ

Top Athlete Sun Protect “Fighter” / アグレッシブデザイン

アスリートに話題の日焼け止め。スーッと伸びて塗りやすいテクスチャー。一度塗るとなかなか落ちないので、塗り直しの効かない環境では助かるアイテムです。ファンデーションとの併用が可能なのも嬉しいポイントです。 ■販売元:株式会社和光ケミカル ■商品名:Top Athlete Sun Protect “Fighter”

ブロウプロテクトN / アヴァンセ

耐久テストもクリアしているアイブロウコーティング。保湿成分が配合されているので眉を優しくいたわります。速乾性もあり、メイク工程にワンステップ入れるだけのお手軽アイテムです。 ■販売元:アヴァンセ株式会社 ■商品名:ブロウプロテクトN

アクアブロウ / メイクアップフォーエバー

Aさんが使用したアイブロウ。汗や水、熱にも強く、ラインの描きやすさ、豊富なカラーバリエーションが特徴の製品。アイブロウコーティングを使用しない方におすすめです。ブラシ2種類がセットになったキットも販売されています。 ■販売元:メイクアップフォーエバー ■商品名:アクアブロウ

ウルトラHDルースパウダー / メイクアップフォーエバー

舞台やシンクロナイズドスイミングといった汗、水と戦うシーンのために開発されたコスメを取り扱うMAKE UP FOR EVER。パンダ目対策では、超微細粒子パウダーの入ったこのパウダーを使用しました。顔全体の化粧崩れを防ぐだけでなく、ソフトフォーカス効果により上品なツヤ感のある肌に仕上げてくれます。 ■販売元:メイクアップフォーエバー ■商品名:ウルトラHDルースパウダー

アクアエクセル / メイクアップフォーエバー

同じくMAKE UP FOR EVERのアイライナー。ウォータープルーフの上、発色の良さとカラーバリエーションが目を惹く製品。クリーミィな感触で敏感な目元にも余計な負担を与えることなく思い通りのラインが引けます。目元に少しプラスするだけで華やかな印象になります。 ■販売元:メイクアップフォーエバー ■商品名:アクアエクセル

プールや海にも使える夏メイク

汗の溜まりやすい眉や口元のメイクは落ちやすかったようですが、全部落ちるということはなく許容の範囲。アイライナーは12時間の長いサイクリングにもしっかりと耐えてくれていたので、あまり心配はないでしょう。

今回ご紹介いただいたメイクは、スポーツシーンはもちろん、海やプールなどのレジャーに最適。耐水性が高い上に、肌への負担を最小限に抑え、発色もいい。と、嬉しいポイントが満載です。あっという間に終わってしまう夏の季節。イベントやスポーツでは、お気に入りのメイクで気分をあげて思いっきり楽しみましょう!