◆ダメな怒り方
猫の叱り方で最もやってはいけないことは大声で怒鳴ったり、叩いたりすること。
このような怒り方は、猫にとって「威嚇されている!」と受け止められます。
そのため、人間を自分の敵と認識してしまうのです。
一度、人間に恐怖心を抱いてしまった猫はなかなか、なついてくれません。
しつけが大切なのは分かっているけれど、愛猫に嫌われるのはイヤだ! …猫好きの人なら、誰もが抱える葛藤ですよね。 母猫なら甘噛みで傷みを与えても嫌われませんが、人間がしつけでやってしまうと逆効果。 怒鳴りつける&体罰では、その場しのぎにしかなりません。 警戒心を抱かせてしまい、怖い人→危険→敵、とみなすようになります。 ただし、噛み癖や引っ掻き癖の時は、飼い主が傷みを感じている事を分からせる程度の、大きな声が効果的。 イタイ、ダメ、などの短い単語で叱るのがポイントです。
◆怒り方のコツ:タイミング
問題行動と嫌悪刺激を関連付けるのには、オペラント条件付けの基本にのっとり、行動が発生して1秒以内(できれば0.5秒)に罰を与える必要がある。
猫を叱る時は、リアルタイムが鉄則! 時間を空けてから叱っても、飼い主の機嫌が悪いなぁ…としか思われません。 ちなみに、帰宅したらゴミ箱を荒らされていた!テーブルのお菓子を盗み食いされていた!という場合は、怒っても意味がありません。 むしろ、予防措置を怠った事を反省すべきだと言えます。 室内でのイタズラや怪我、盗み食いによる健康トラブルは、あらかじめ飼い主が予防すべきことなのです。
◆怒り方のコツ:一貫性が重要
問題行動に対して罰を与えたり与えなかったりという状況を作ると、それは結果的に動物を間欠強化していることになる。
猫を怒る時に気を付けたいのが、混乱させないという事です。 その為には、家族全員でしつけのルールを統一しておきましょう。 お父さんと一緒の時に〇〇するのはNGだけど、お母さんと一緒の時はやってもOK… これでは猫を混乱させてしまうばかりか、ズル賢くなってしまいます。
◆怒り方のコツ:二人一組で「天罰」を与える
まずは、どうして猫に嫌われるのかを考えてみましょう。 猫が飼い主を嫌うのは、恐怖を感じた時です。 もともと警戒心が強く怖がりな猫にとって、恐怖心は次第に危険へと変わります。 すると、大好きな飼い主から大嫌いな敵へと格下げされてしまうのです。 しつけのつもりで怒ってみたら、あっさり嫌われてしまった!という失敗を防ぐには、 二人一組で行う天罰が効果的です。 盗み食いをしている猫を見つけたら、新聞紙やお手玉のような柔らかい物を猫の近くに落としてみましょう。 盗み食いしたらこんなものが降ってくるぞと教え込みつつ、それをしているのが誰かわからないので猫に嫌われるリスクが減ります。 なので、このしつけで重要なのは飼い主がやったと気づかれない事! 猫に姿を見せる人と、天罰を与える人の二人一組が効果的なのです。
◆アルミホイルで不快な音を聞かせる
アルミホイルをクシャクシャ丸める音を立てるという方法もあります。
猫は高い音がとっても嫌い。アルミホイルがこすれる音を苦手としている猫ちゃんも多くいます。
怒り方のコツを守りつつ、しつけの効率を倍増させるには苦手な音を使うのが有効です。 〇〇をしたらイヤな音がする!と猫に思わせるだけで、十分な効き目が期待できます! ただしやりすぎは猫のストレスになりかねませんので、注意しましょう。
◆嫌いな水を利用する
おすすめ方法としては、悪さをしたら霧吹きで水を吹きかけるのが効果があります。
猫が苦手なモノと聞いて、真っ先に連想するのが水でしょう。 霧吹きに入れた水を吹きかけるだけで、かなりの効果が期待できます。 ただし、飼い主がやっていると気づかれるのが難点! 嫌われる可能性は高いでしょう。 二人一組で行っても、かなりの熟練度が求められます。
◆しつけ用スプレー
猫は柑橘類の臭いが苦手です。ミカンの皮などを猫の鼻に近づけると一目散に逃げ出します。市販されているしつけ用のスプレーを利用することもおすすめです。
猫に気付かれずに霧吹きするのはムリ!という場合はどうすれば良いのでしょうか。 そんな時は、猫を近づけたくない場所にあらかじめ猫が嫌う匂いを吹き付けておく方法をオススメします。 ゴミ箱やカーテン、大切な家具に拭き掛けておくだけで、イタズラが激減しますよ。 もちろん、先手を打ってやるわけですから飼い主がやったとバレる事もありません♪