大切な猫のための正しい保険の選び方

1.猫の保険の必要性

猫の保険の選び方をご紹介する前に、まず猫に保険が必要であるかどうかについてご説明します。

近年、猫の室内飼いが定着していきましたが、まだ放し飼いをしている方も多いようです。

一般的に、室内は屋外より安全なので、病気やケガをしにくい環境に見えますが、例えば高い所から飛び降りた時に後ろ足を骨折した、誤っておもちゃを飲み込んでしまったなど、思わぬ形で危険に見舞われることがあります。

その際、保険に加入していないと医療費は100%自己負担となってしまい、飼い主の経済的な負担は相当大きなものになります。

保険に加入していれば、猫が大病を患った時に、高度な医療を選択することへのハードルが下がり、早期治療・完治につなげることができます。猫の将来を考えて、早期から加入することも十分取り得る選択肢となるでしょう。

2.猫の保険の上手な選び方

ここで猫の保険選びの参考に、4つのポイントを紹介します。

①.猫が発症しやすい傷病が補償されているか

加入後に発生した医療費が補償の対象外だった、というトラブルを防ぐために、猫に発症率が高い傷病が補償されているかを事前に確認する必要があります。

また、猫の年齢ごとにかかりやすい病気も異なってくるため、かかりやすい病気にはどんな診療が必要かを調べ、そこから必要な補償内容を精査することも大切です。

例えば、保険加入後に猫が重度の結膜炎にかかった場合、診察や処置、入院などで何度も病院に足を運ばないといけなくなることが予想されます。そうした場合に保険期間中の保険金支払いに回数制限があると、回数を超えてからの医療費は自己負担となってしまいます。

②.補償内容を精査する

補償内容の精査は、ペット保険選びにおいて必須となります。

「通院+入院+手術」「入院+手術」「手術のみ」など、保険でどの範囲まで補償すべきか考えた上で、選択するプランを固めるようにしましょう。

そこから猫の健康状態や自身のライフスタイルなどに合わせて免責や支払限度額など詳細を見ていくと、選びやすくなるはずです。

③.付帯サービスを確認する

猫の保険には、ケガや病気に対する補償に加え、「獣医に24時間電話相談できる」というようなサービスがついているものもあるため、必ず確認するようにしましょう。

保険料や補償内容で決めきれない場合は、付帯サービスもチェックしてみると良いでしょう。

④.慢性疾患への対応

保険加入中に慢性疾患に罹患すると、次年度の更新から不担保、更新謝絶となるケースもありますので、しっかりと調べてから加入することが大切です。

3.猫の保険に加入する前に確認すべきこと

続いて、保険に加入する前に確認すべきことを3つに絞ってご説明します。

支払限度額を確認する

保険期間中の保険金の支払限度額、支払い回数と1回あたりの支払限度額は必ず確認することが大切です。

猫に限った話ではありませんが、大きな病気を患っていなくても治療が長引くこともあり得るため、通院回数によっては保険金支払い回数を超えてしまうことも考えられます。

また、保険によっては免責金額が設定されているので、併せて確認するようにしましょう。

補償割合(保険金支払割合)を確認する

補償割合(保険金支払割合)は、治療にかかった費用の何%が保険金として支払われるかを示したものであり、50%や70%など保険会社や商品・プランによって異なります。

単純に割合が大きいほど診療時の自己負担額が減り、その分支払う保険料が高くなる傾向にありますが、年間の支払限度額も高くなるケースが大半です。

そのため、経済的な負担や愛猫の性格、健康状態などを考慮して適切なものを選ぶことをおすすめします。

新規加入できる年齢を確認する

新規加入ができる年齢の確認も忘れないようにしましょう。

猫は、散歩などで外出する犬と比べれば傷病のリスクは低く、病気やケガもなく年を重ねる個体も少なくありません。

しかし、加入しようとした時には新規加入年齢の上限を過ぎてしまっているという可能性もあるため、現時点で健康状態は良好でも、将来を考えて加入を検討する場合は各商品の新規加入年齢を確認しましょう。 もし、保護した猫などで正確な年齢がわからない場合は、獣医師に年齢を推定してもらうとともに、病気がないかなどを確認してもらうことをおすすめします。

また、更新可能年齢というものがあり、会社によっては猫が高齢になった際に契約更新ができないことがあります。更新可能年齢に制限がない保険もありますので、加入前に必ずチェックしましょう。

4.猫の保険加入の最適なタイミング

最後に、猫の保険加入に最適なタイミングをご紹介します。

人間と一緒で、猫もある程度年を取ってから保険を検討すれば良いと考える方もいるかもしれませんが、猫の動物病院の利用頻度は、平均すると0~6歳で6.8回/年、7~12歳は5.6回/年、13歳以上になると8.8回/年に上ります。※1

このように、0~6歳の猫が動物病院を利用する頻度が多いことや、年齢や傷病歴が原因で保険に加入できないケースもあるため、早めに加入することが望ましいといえます。

※1参照:(公益社団法人日本獣医師会“家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)”[Q8 あなたのご家庭で飼っている動物について、最近1年間の動物病院の利用頻度をお知らせください。(p.133)]の一部を抜粋.公益社団法人日本獣医師会.2015.6. http://nichiju.lin.gr.jp/small/ryokin_h27/index2.html#page133(参照2019-05-25).)

5.まとめ

猫の保険選びは、猫が発症しやすい傷病が補償されているか、慢性疾患に対応しているかなどをしっかりと調べておく必要があります。

また、支払限度額や補償割合(保険金支払割合)なども加入前に確認しておくことが大切です。

これらを1つずつ確認していくことで、猫に最適な保険をピックアップすることができます。