大喜びで食べていても…

人間が食べていて、美味しいと思う食事を、
かわいい愛猫にも与えたいと考える気持ちはよく理解できます。
つぶらな瞳でじっと見つめられて、ついひと口分けてあげることも多いかもしれません。
猫がそれを喜んで食べている様子を見るのも、楽しいですよね♡

でも、いくら喜んで食べていても、くいつきが良くても、
実は猫の身体には良くない食べ物は、案外たくさん!
中には、重大な健康被害を及ぼす可能性がある食べ物も…。
大事な愛猫の健康を守るために、
与えてはいけないNG食材を、きちんと知っておきましょう♪

危険な食材①ネギ類

ネギ科の植物全般=タマネギ、長ネギ、ニラ、ワケギ、らっきょう、アサツキ、ニンニク、など。

ネギ中毒=溶血性貧血をおこします。
ネギ類に含まれるアリルプロピルジスフィドという成分が
血液中のヘモグロビンを酸化し、赤血球にグロビンの不溶性変性産物を作ってしまいます。
これにより、赤血球が破壊され、溶血性貧血の原因となります。
同時に、血液をつくっている骨髄のはたらきも悪化します。
これは、血液中のヘモグロビンの分子構造が、ネコとヒトでは異なるために起こる症状です。
ネギ類は、ハンバーグやコロッケ、スープ、味噌汁など、
色々なメニューに使われている最も身近にある食材のひとつなので、要注意です!
少量でも、加熱してあっても、アリルプロピルジスフィドの効力は落ちないので、
絶対に与えないようにしましょう。
例えば、玉ねぎが入ったスープから玉ねぎだけを取り除いても、
スープにアリルプロピルジスフィドが溶けだしているので、
スープだけでも与えてはいけません。

また、ネギに対する中毒症状の現れ方には個体差がありますので、
昔飼っていた猫が大丈夫だったからといって、
今飼っている猫も大丈夫だとは限りません。
特に、子猫や老猫には注意が必要です。
うっかり食べてしまわないように、ネギ類が入った食事をテーブルの上などに置きっぱなしにするのもやめましょう。

危険な食材②チョコレート

チョコレートに含まれるカカオの成分であるテオブロミンによって中毒を引き起こします。
ワンちゃん・ネコちゃんはテオブロミンを上手に排出することができないことが問題です。
なので、カカオの含有量の高い、ビターチョコレートほど危険となります。
甘くて美味しいチョコレート、猫ちゃんにもお裾分け…♡
これも絶対にNGです!
その他のお菓子類も猫の身体には良くありません。
喜んで食べているように見えても、猫は甘さを感じないとも言われています。
チョコレートが含まれていなくても、余計なカロリーを摂取させるだけですので、
与えない方が良いでしょう。
ちなみにココアも同様です。
紅茶やコーヒー、緑茶などに含まれるカフェインも、猫の身体には良くありません。
かわいいペットと一緒にティータイムを楽しみたいなら、
人間とは別のものを用意してあげましょう。

危険な食材③レーズン・ぶどう

これは最近に判明したことですが、大量に食べた場合には、腎臓の障害が起こり最悪死亡することが判りました。但し現在の所詳しい原因は特定されていません。
5kgの犬が100g程を摂取すると起こることが確認されています。症状は食べた後の2~3時間以内に嘔吐や下痢などの消化器症状が現れ、その3~5日後には腎不全となります。またこの事実はあまり知られていないので、注意が必要です。
猫に対してはまだよく分かっていませんが、
犬の場合、食べた数日後に腎不全を起こしたケースも報告されています。
万が一のことを考え、与えないように注意しましょう。
生のぶどうなどは、転がして遊ぶうちにかじってしまうことも考えられます。
人間が食べる時に、うっかり一粒落としてしまうことがないように気を付けたいですね。

危険な食材④青身魚

アジ、イワシ、サバなど。
不飽和脂肪酸という成分により、青身の魚を過食すると、
猫の脂肪が酸化して 黄色脂肪症(イエローファット)になります。
この病気になると、 猫の腹部や胸部、腹腔内などの皮下脂肪が
酸化・変性して炎症をおこします。
猫にとっては、お腹から胸にかけて、痛みと熱をともなう硬いしこりが
できるので、普通に歩けなくなったり、さわられるのをいやがったりします。

ところで、不飽和脂肪酸は少量であれば猫にとって有益な成分です。
あのDHAも不飽和脂肪酸の一種です。
バランスの良い食事を心がけてください。
猫の大好物と言えば魚ですが、青魚には要注意!
思わぬ疾患を招く可能性があります。
ただし、絶対にNGというわけではありません。
時折、少量与えるだけなら問題ないので、安心して下さいね♪
ただし、生では与えないようにしましょう。

危険な食材⑤イカ

イカに含まれるチアミナーゼという酵素が原因で、これを摂取すると体内のビタミンB1を分解してしまう作用がある。

ビタミンB1は末梢神経を正常に機能させてくれる大切な栄養素で、これが不足すると歩くこともおぼつかなくなることがあるのだ。
イカも猫の好物のひとつですが、イカには注意が必要!
これは、イカに含まれているチアミナーゼという酵素が、
猫の身体の中で急性ビタミンB1欠乏症を起こすため。
チアミナーゼは、イカだけでなく、魚介類の多くに含まれている酵素なので、
お刺身など、一切れ分けてあげるのもやめましょう。
スルメなどは、胃の中で水分を吸収して膨らみ、消化不良などを引き起こす可能性があるので、与えない方が無難でしょう。

危険な食材⑥アワビ

アワビの内臓に多く含まれるピロフェオホルバイドaなどの光励起物質が
猫の体内に吸収されると、光線過敏症の原因となります。
猫の耳は毛が薄いため、日光が皮膚からさらに毛細血痕まで届いてしまうのです。
そのため、耳が 光線過敏症をおこして激しい痒みが生じ、
猫は耳を掻きむしってしまいます。
さらに、有害成分によって耳の組織が壊死するということもあります。
高級食材であるアワビを猫に与える人は多くないと思いますが、
間違って食べさせてしまわないよう、注意しなければなりません。
特にアワビのキモには要注意です!
光に透けるほど薄い猫の耳は、とってもデリケート。
優れた聴覚を持つ猫にとって、耳はとても大切なセンサーです。
かわいい姿を守ってあげるためにも、
気を付けるようにしましょう。

危険な食材⑦ドッグフード

少し食べたくらいでは問題はありませんが、継続的に与えると、タウリンをはじめとして猫に必要な栄養が欠乏し、病気になる可能性もあります。
猫と並んで人気のペットと言えば、犬。
犬と猫、両方を飼っている家庭も少なくありません。
ドッグフードとキャットフード、見た目が似ていますし、
どちらもペットフードなので、同じ物を食べさせても問題ないのでは?
と思われがちですが、これはNG!
ドッグフードには、猫に必要なタウリンが入っていないため、
猫が食べ続けるとタウリンが不足し、健康を害する恐れがあります。
ちなみに、犬にキャットフードを与え続けるのもNGなので、
注意しましょう。

危険な食材⑧人間用のサプリ・薬

「人間用に発売されている食品なら安全」という意見もありますが、人間用サプリメントには添加物が配合されている商品があります。例えば、キシリトールが配合されたサプリメントを飲ませると、犬や猫は糖類をうまく分解できずに、肝機能障害を引き起こす可能性があるとされています。私たち人間にとっては有益な成分でも、動物にとっては毒となる成分が数多くあるのです。
何となく元気がない様子の愛猫を心配して、
人間用のサプリや薬を与えるのは、絶対にNGです!
例えば、錠剤を砕いて少しだけ与えるのもNGなので、要注意!
医薬品はもちろん、ビタミン剤なども人間用に処方されたものですので、
サプリを与えるならば、猫用に製造されたものにしましょう。
また、猫は具合が悪くなっても、悟られまいとすることも多いので、
少し様子がおかしいな、と思ったら、すぐに獣医さんに相談することも大切!
愛猫の健康を守るために、日ごろからよく観察しておきましょうね♡