柴犬について

まず初めに犬はそもそも雑食性で、古くは肉食が中心でした。 粗食に強く、野菜食が注目され始めたのは最近のことです。

日本古来の犬種である柴犬は、国の天然記念物に指定された小型犬です。濃色のつぶらな瞳が印象的ですが、体つきはコンパクトながら筋肉質で頑丈。寒暖差や気候の変化にも強いので庭犬としても安心して育てることができます。

柴犬に野菜をあげていいの?

人間にとって野菜は健康を維持するために必要な物というイメージがありますが、犬にとってはほとんど必要のないものです。 犬は雑食動物ですが、野菜に含まれる食物繊維が消化しにくいからです。しかし、この食物繊維をうまく利用すると、ダイエットや便通をよくする効果があり、少量与えるのはよいという意見があります。

賛否両論

犬に野菜は必要ないという意見が過去より中心でしたが、最近は野菜食に価値を見出し推奨している情報もあります。 どちらが正しいのかはまだ判断がつきかねているところですが、 ほぼ共通しているのは食べてはいけない野菜についてです。

食べてはいけない野菜~代表例~

食べてはいけない野菜は古くより代表的なものは玉ネギや長ネギなどのネギ類全般です。 加熱したものやエキスが入っているものも与えてはいけないとされています。 理由は溶血性貧血を起こす物質を含んでいるからです。 また、ほうれん草や小松菜は結石ができる原因となる物質を含んでいるため気をつけましょう。

食べてはいけない野菜~賛否両論~

また、食べてはいけない野菜について賛否両論あるものに、昨今はアボカドが挙げられます。 危険との情報がある一方で、ドッグフードの材料に使われているものもあり判断が分かれるところです。

お勧めでもあり注意すべきでもある野菜

他に、お勧めでもあり注意すべきでもある野菜があります。 一例はイモ類で、腸内環境を良好にしたり便通をよくしたりと期待出来る一方で、 カロリーが結構あるので、たくさん与えると肥満の原因になる可能性があります。 また、生で与えると消化不良につながるため、加熱したものを与えましょう。 他にお勧めでもあり注意すべきでもある野菜は消化の悪いものや繊維質の多いものです。 これにより消化が遅れ異常発酵するなどガスの発生が懸念されます。

香辛料も注意です

香辛料を含め刺激物は昔から与えない方がよいとされています。 美味しいものをあげたいと味付けしてしまいがちですが、 塩分も含め香辛料などの調味料は基本的に犬には不要で用いない方がよいとされています。 中には刺激物で胃腸を荒らすことも少なくなく、 塩分は人間に合わせると過多になりがちで色々な病気の原因になるので注意します。

含有製品にも注意です

他に、これまで紹介した食材を含んだ食品にも注意します。 例えば玉ネギを含んだ野菜ジュースやコンソメやハンバーグやふりかけなど、人間用の食事や商品には多くあります。 多くの加工食品には香辛料や塩分が使われてもいて、犬にとっては注意が必要です。 お菓子も注意します。

与える場合は消化を考慮

野菜を与える場合は消化を考慮して、吸収しやすいようにひと手間かけると消化不良を防ぐことができます。 例えばトウモロコシは蒸したもの煮たものを与えても粒の形状ではそのまま便と一緒に排出されがちです。 犬の噛み合わせも影響していて、咀嚼出来る大きさではない為ミキサーにかけるなど工夫したいものです。 すり鉢も利用でき、水分を足すなどして液状にすると消化がよくなると期待出来ます。 ただダイエットを意識する場合は逆効果なので考慮します。 鼓腸などの不調を引き起こさない程度に量を調節するなど工夫します。

生野菜は賛否両論

生野菜についても賛否両論です。 理想的ともそうでないとも情報が分かれます。 理想的なのはビタミン類や食物繊維が摂取出来ることで、理想的ではないのは生ものによる感染や消化不良などの他、生で与える場合は硬さがあり気官に詰まったり、喉や食道を傷付けてしまったりする恐れなどです。 理想的といっても連日食してしまうと、過剰摂取により体調不良につながるので、様子を見ながら与えましょう。