海外でも人気!日本犬の代表、柴犬

日本を代表する日本犬と言えば「柴犬」ですよね。日本人が暮らす風景には、昔から必ずといっていいほど、柴犬がいました。古くは縄文時代から日本人と生活をともにしてきた縄文犬をルーツにもつ犬で、日本の気候や環境にしっかり適応しています。現代の日本でもポピュラーな犬種であるのはもちろん、近年は海外でも人気が出てきており、「シバ」「シバイヌ」「シバ ドッグ」と呼ばれて愛されています。そ
日本犬の代表とも言える柴犬。

そのキュートさと忠実さにおいて他の犬に劣ることはなく、昨今では“shiba”として海外での人気も上昇しています。

日本犬といえば?と聞かれたら、真っ先に柴犬を挙げる人がほとんどでしょう。 表情が豊かで忠誠心が強く、とても賢い犬種なので、厚い信頼関係を築くことが期待できます。 成犬になっても体高30センチ前後という、キュートなサイズの豆柴も非常に人気があります。 日本国内では縄文時代から飼われていたとも言われるほど歴史ある犬種ですが 最近では海外にもその魅力が伝わり、柴犬にメロメロになる人が世界中で増殖中! 可愛さは国境を超えます。

実は天然記念物!

柴犬(しばいぬ)は、日本原産の日本犬の一種。オスは体高38 - 41cm、メスは35 - 38cmの犬種。日本の天然記念物に指定された7つの日本犬種(現存は6犬種)の1つで、指定は1936年(昭和11年)12月16日。

家族の一員となっているあなたの柴犬も、実は国が指定する天然記念物だということをご存じですか? とても身近で、飼育するための特別な許可も必要としない柴犬が天然記念物だなんて、少し意外ですよね。 なぜ柴犬が天然記念物に指定されたのかというと、絶滅の危機に陥ったことがあるためです。 昭和の初め頃にたくさんの洋犬が輸入され、それらの交配種が増えることによって 柴犬の純血種は激減してしまいました。 さらに、戦時中の食糧難や犬ジステンバーが追い打ちをかけます。 私たちが現在、柴犬をペットとして飼育することができるのは 天然記念物に指定されたおかげだと言っていいでしょう。 ちなみに柴犬が天然記念物に指定されたのは、絶滅させないことが目的です。 飼育するのはもちろん合法なので、ご安心を!

可愛がるだけではダメ、でも…

しつけをする上で、最も重要なのが飼い主と犬の信頼関係です。

ただ、残念ながら、かわいがっているからと言って犬から信用されているとは限りません。

柴犬も祖先は群れを作って暮らすオオカミですから、リーダーシップにこだわります。 飼い主と柴犬、どちらが強いか上下関係をしっかり理解させないと、混乱させてしまうこともあるので注意しましょう。 柴犬は元々賢い犬種です。 きちんと教え込めばきっと期待に応えてくれるでしょう。

しつけと体罰はイコールではない

人間の手は犬にとって安心できるものでなければなりません。

ブラッシングしてあげたり、頭をなでてあげたり、ご飯を運んでくれるのも手です。

そんな手が、自分に向かって振り下ろされてきたら、人間より体も小さく視点も低い犬にとっては恐怖以外の何物でもありません。

賢い犬種だからこそ、しつけの方法には気を付ける必要があります。 噛み癖や吠え癖などは、お互いに仲良く暮らしていく上で直さねばならない癖ですが、 叩いてしまうのはやはりよくありません。 上下関係を理解させることと、体罰を与えて恐怖で服従させることは違います。 また、叱る時はタイミングも大切。 その場ですぐダメだということを教えないと、なぜ叱られたのか理解することができません。 ダメ!と張りのある声で叱るだけでも効果があります。 悪いことは悪いと教えながら、信頼関係を築いていきましょう。

叩くより効果的、マズルコントロール

体罰はちょっとかわいそうでできない、という方もいらっしゃると思いますので、それ以外の方法も見ていきたいと思います。一番簡単なのが、「マズルコントロール」です。飼い主さんの手を噛み始めたら、すかさず口吻を握るように持ち、噛めない体勢にしてしまいます。このとき、禁止の言葉も一緒に言えばより効果的でしょう。

犬は叩かれることを嫌います。 そして、叩くという行為は飼い主にとってもストレスになるもの。 つい手を上げてしまい、後悔した経験を持つ方は少なくないはずです。 ではどうすれば良いかというと、ムダ吠えをした時や甘噛みをした時、または粗相をした時などは、 鼻口部を押えるのが効果的です。 これは母犬が子犬を躾けるときにも使う方法ですので、 飼い主がリーダーであることを理解させるには最適の方法です。 大事な歯を使えなくし、吠えることもできない体制にすることで、 自分は飼い主よりも下なんだ、ということを分からせます。 ただし、強く握りすぎないように注意しましょう! また、遊んでいて手を噛んできた時などは、逆にワンちゃんの口の中で手をゲンコツに握り、 不快感を与えるのもしつけに良い方法です。 人間と同じで、喉の奥に刺激を感じると、ワンちゃんも吐き気を感じます。 人間を噛むとイヤな目に遭うと分からせることで、噛み癖を防止できるというわけです。 どちらの方法も、必要なのは愛情と根気。 愛犬と仲良く暮らしていくために、飼い主も一緒に成長していくつもりでしつけていきましょう。