1.ペット保険のメリット
ペット保険は、万が一のケガや病気に備えるものです。公的な健康保険のないペットの医療費は高額になりやすいため、ペット保険に加入することでその負担を軽くすることができます。
ただ、ペット保険の魅力はそれだけではありません。まずは、主なメリットをみていきましょう。
メリット①.早期発見につながりやすい
ちょっとした異変を感じた際に、動物病院に行く習慣ができていると、獣医師と密にコミュニケーションを取ることができ、病気の早期発見につながることもあります。 ペット保険に加入していると医療費の自己負担額を抑えることができるため、こうした習慣の手助けになります。
ペットは言葉を話さないため、ちょっとした変化に気づくことが難しく、我慢強い子だと小さなSOSを隠してしまうこともあります。少しでも違和感を覚えたら、獣医師の診察を受けることが、家族であるペットを守ることにつながります。
メリット②.様々な治療を受けやすい
ペット保険は、様々な治療をサポートしています。
愛するペットが苦しんでいると経済的な負担を度外視しても、何とかしてあげたいと思うのが一緒に暮らしている家族の心情ではないでしょうか。
ただ、大掛かりな手術はもちろん、経過観察のような複数回の通院が必要な場合や緩和ケアなど、最適な医療を受けさせようと思うと、どうしても医療費が高額になるケースもあります。 ペット保険を活用できれば、ペットにとってベストと思われる治療を選択する手助けになるはずです。
メリット③.ニーズに合う保険が選べる
ペット保険会社や扱っている保険が数多くあるため、ペットの健康状態やライフスタイルに合わせて商品を選択することができることもメリットの1つです。
- ちょっとした医療費でも保険を活用する
- 高額な医療費が発生した時だけ保険を活用する
など、目的に沿った保険を選べることでしょう。
2.ペット保険のデメリット
ペット保険は、万が一の時にとても役立ちますが、少なからずデメリットといえるものもあります。デメリットの多くは加入時に問題となる内容ですが、主なものを確認していきましょう。
デメリット①.保険料は年齢が上がると高くなる
ペット保険は1年更新型が多く、年齢が上がるにつれて保険料も高くなる傾向にあります。一定の年齢になるとシニアプランなどに自動的に切り替わり、そのタイミングで保険料が高くなる商品もあるようです。
そのため、ペット保険の料金を確認する際は、ペットが年を重ねた時に支払う保険料の確認も忘れないようにしてください。 ペット保険は安ければよいのではなく、ペットが安心して暮らせる環境づくりの一環です。将来的なケガや病気のリスクと補償内容を照らし合わせて考えることが大切です。
デメリット②.掛け捨てのものが一般的
人間の保険では、積み立てと掛け捨てを選択することができる場合がありますが、ペット保険は掛け捨てが一般的です。
デメリット③.保険に加入できないこともある
ペット保険に申込みをしようとしても、ペットの年齢や持病、病歴などによっては加入できない場合があります。 ペット保険の加入条件では「原則、健康であること」と定められており、公平を期すために、このような審査基準となっています。
また、持病や病歴がある場合、仮に加入できたとしても、補償範囲が狭くなったり、保険料が高くなることが一般的です。 そうしたリスクを避けるためにも、ペットがなんらかの病気にかかる前に、保険への加入を検討することが重要かもしれません。
デメリット④.治療とみなされないものもある
多くのペット保険では、避妊手術や去勢手術、妊娠・出産などに関する入院・手術、歯石除去を治療とみなしておらず、原則として補償対象外になります。
また、予防が可能なフィラリアといった感染症、先天性の疾患、地震など自然災害でのケガなども原則補償されないと考えた方がいいでしょう。
3.ペット保険に入る条件
ペット保険は、年齢や病歴、現在の健康状態によって、加入できるかどうかが決まり、条件については各社で異なります。
ほとんどの会社では、新規で加入できる年齢が決まっていますが、継続契約であれば年齢制限なく加入し続けられる保険もあります。 ただし、健康状態や加入中の保険の支払保険金が支払限度額に達した場合など、加入・継続できないこともあるので注意が必要です。
4.ペット保険加入までの流れ
ペット保険に加入するまでのフローも各社によってそれぞれです。 ネットで手続きが完結する所もあれば、申込み用紙を郵送して手続きを行う場合もあります。
また、加入時に最も気をつけるべき内容は、健康状態の告知です。健康状態が正しく告知されないと、補償を受けられない場合がありますので注意が必要です。
5.まとめ
ペット保険は、自己負担を抑えられることで病気の早期発見につなげやすいなど多くのメリットがあります。ただ、病歴などによっては契約を引き受けられない場合もあります。
保険に加入していることは、大切なペットの健康を守ることにつながるため、もしもの時のために加入を検討してみてはいかがでしょうか。