ペット保険の加入年齢と、歳が分からない場合の対応

1.ペット保険に加入できる年齢


ほとんどのペット保険では、新規加入の上限を設ける年齢制限があり、一部の保険では契約更新時にも年齢制限があります。


新規加入時の年齢設定は、保険会社によりさまざまですが、8~12歳未満を加入できる上限としている保険会社が多いようです。


また、少数ですが、更新可能年齢が設定されている保険もあります。


一般社団法人日本ペットフード協会の「平成30年全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の平均寿命は14.29歳、猫の平均寿命は15.32歳となっており、これらの平均寿命より高い年齢で設定されていることがほとんどですが、ペットが高齢の場合や長寿が見込める血統の場合は、更新可能年齢の有無も確認するようにしましょう。


ただ、終身型の契約であっても、各保険会社が定めている特定の疾病に罹患するなど、次回の契約更新時に契約条件の変更や更新不可になる保険とならないものがあり、終身型に加入していれば最後まで保険に加入できるとは限りません。


ペットの一生を考え、加入時の年齢や健康状態、補償内容、保険料など、様々な視点で検討することをおすすめします。


 

2.ペット保険の年齢に関する注意点


ここでは、保険を検討するときのペットの年齢に関して、2つの注意点を解説します。


注意点①.年齢が上がると保険料も高くなる


多くのペット保険は1年更新の契約となっており、一般的には2歳ごろから年齢を重ねるごとに保険料は高くなっていきます。


他にも、3年ごとに保険料を更新するものや、若い年齢までは保険料が一律で、一定の年齢から高くなっていくシニアコースを設定している保険もあります。


注意点②.保険料の上昇率も注視する


ペット保険は年齢に応じて高くなるため、今後の上昇率も確認するようにしましょう。 契約中のプラン変更は難しいことが多いため、現在の保険料だけでなく将来的に支払う金額も考慮して検討することをおすすめします。


ペットが若い時は、どの保険も保険料が低く設定されているので大差ありませんが、5歳を過ぎた頃から年齢に応じて支払う保険料の上昇率に差が出てきます。


15歳や20歳などペットの具体的な寿命を仮定して、同じペット保険に一生加入していた場合の保険料を比較すると、高齢になってから保険料の支払いが難しくなるという事態を避けられるかもしれません。


 

3.ペットの年齢が分からない時


ペット保険加入時には、生年月日を記載する必要がありますが、野良猫を保護して飼っている場合など、ペットの正確な年齢が分からないケースもあると思います。


その場合は、動物病院で推定年齢を割り出してもらいましょう。おおまかな年齢は把握していても誕生日が分からない場合は、自宅に迎え入れた日など分かる範囲で記入すれば、基本的に問題ありません。


また、ペットは年齢によって発症しやすい病気が異なるため、推定年齢がわかると病気の予防対策にも役立ちます。


 

4.保険加入にベストな年齢は?


ペット保険には、加入すべき特定の年齢はありませんが、先の安心を考えると、一緒に暮らすことになったときの加入がベストではないでしょうか。


若いからと油断しているうちに病気やケガをしてしまうと、保険の加入が難しくなることもあります。


心疾患、糖尿病といった保険加入を断られる可能性が高い疾患もあれば、膝蓋骨脱臼、アトピー性皮膚炎など、医療費が補償の対象外となる条件がついてしまいやすい病気もあり、ペットが健康なときこそ、保険に加入する一番良いタイミングです。


ペット保険が気になった時は、早めの加入を検討しましょう。


 

5.まとめ


今回は、ペット保険に加入する時の年齢に関する注意点と、年齢が分からない時の対処法などについてご紹介しました。


ペット保険には「新規加入年齢」の制限があること。契約更新には「更新可能年齢」と「終身型」があり、保険料は年齢に応じて高くなることもチェックのポイントです。


年齢は告知義務ではありませんが、補償内容や保険料に大きく関わりますので、獣医師に推定年齢を割り出してもらいましょう。ペットの年齢に適した病気予防もできるようになり、今後の元気な生活にもつながります。