病院に行ったら数百万の請求が!子連れ海外旅行の怖~い体験。家族の安心のために対策を!

えっ!盲腸で780万円の治療費?!

旅の興奮や、普段と違う環境・気候の影響、食べ慣れない食事…大人よりも子どもの方が、旅先で体調を崩したり、ケガをしてしまったりするリスクが高まります。 ●子どもが宿泊先で夜に高熱を出してしまった! ●慣れない食事のせいか、食事後に下痢と嘔吐が止まらない! ●ビーチで走り回っていたら石の上で転んでしまい、思わぬ大怪我に!

そんなエマージェンシーな状況も充分ありえます。 「すぐに病院に!」ということになりますが、実は海外の医療費って、とても高額なことが多いのです。たとえば… ハワイ:米国の医療水準は高いものの、非常に高額で知られています。また、救急車の出動を要請した場合、日本と違って有料になります。費用は移送だけで375ドル(3万8500円/1ドル=110円で計算)、高度の救急処置が必要な場合には450ドル(4万9500円/1ドル=110円で計算)も必要に。医療費は日本に比べ非常に高額で、ICUへの入院や手術となると1,000万円を超えることも珍しくありません。 日本を発つ前に海外旅行傷害保険に加入することをお勧めします。 ※外務省HPの内容を要約 ( https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/n_ame/honolulu.html ) 中国:外国人専用外来を持つ中国系総合病院や、英語や日本語で先進国と同様の医療が受けられる外資系クリニックがあり、その医療レベルも経済成長と共に進歩していますが、それに伴い医療費も年々高騰しています。外資系医療機関では、日本よりはるかに高額の医療費(緊急入院1日あたり10~20万円、日本への移送数百万~一千万円)を請求されることもしばしばです。 ※外務省HPより抜粋 ( https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/beigin.html )

健康保険の「海外療養費」で払い戻しも可能。ただし、制度を正しく理解しましょう

もちろん国によって医療費事情は異なりますが、初診料だけでも数万円、入院すれば1泊数十万円というケースも少なくありません。入院などになってしまうと、数百万円の請求になることも珍しくないのです。 ここで覚えておきたいのは、日本で入っている健康保険などには「海外療養費」という制度があること。現地で支払った医療費を日本で医療行為を受けた場合の報酬点数に換算し、算定された額から自己負担額(原則3割)を控除した額が帰国後の手続きで払い戻されます。しかしながら、「あとで7割戻ってくるならいいや」と思ってはいけません。これはあくまで「日本で受けた場合の医療行為に換算した額」がベースになりますので、海外で受けた高額な医療費の7割が戻ってくるということではないのです。 こうして調べてみると日本の医療保険制度や医療費は世界と比べて相当に恵まれた環境だということがよく分かります。それだけに、海外で医療行為を受けると、言葉の問題だけでなく費用面でもかなりショッキングな事態になり得るということを、知っておくことが大切です。

病気や怪我だけではない、子連れトラブル。クレカの付帯保険は内容をよく確認!

●騒ぎ回る子どもに気を取られている間に荷物が紛失してしまった… ●免税店で商品を子どもが壊してしまった… ●プールに落ちそうになった子どもを助けたらビデオカメラが水濡れしててしまった…

想像するだけで背筋が凍りますが、こんな事例も実際に複数報告されています。海外トラブルに対応するための費用や手間は「日本での常識」が通用しないことも多く、「もしも」のときへの備えとして「海外旅行保険」は、やはり必須といえるでしょう。 ここで、「そういえばクレジットカードに海外旅行保険が付いていたかも!」と思い出した方もいらっしゃるのでは? 多くのクレジットカードには海外旅行保険が付いていますが、補償対象者がカードの名義人だけだったり、請求ケースの多い「傷害、疾病」の補償限度額が低かったりするケースもあります。 また、クレジットカードの付帯保険には「自動付帯」と「利用付帯」があります。自動付帯はカードを持っているだけで保険を利用できますが、利用付帯は旅行代金などをカードで支払っていないと保険を利用できません。カードを持っているから安心と思っていたのに、実は保険でカバーされなかったというケースも考えられるのです。 クレジットカード付帯保険の補償内容をよくご確認いただき、必要に応じて別途海外旅行保険の加入をご検討ください。

ファミリーで行くなら「家族タイプ」の保険がおすすめ

ズバリ、子連れ旅行には「家族タイプ」の保険を選ぶのが一番おすすめです。というのも通常、海外旅行保険は ■死亡・傷害後遺症  ■ケガ・病気の治療・救援費用  ■個人賠償責任  ■携帯品損害 などの補償で構成されていますが、たとえば携帯品などは個人の持ち物だけではなく、家族みんなで使うものなども多いはず。そういったダブる部分の補償を分け合える分、家族タイプの保険は安くなるというわけです。 また、付帯サービスとして日本語で対応してくれる「サポートデスク」などを利用できることも多く、現地の医療事情やトラブルへの対応などを教えてもらえることも、安心材料のひとつ。

まとめ

いつだってお子さんの病気やケガは心配なもの。ましてや不慣れな海外だと、何かが起こったときの不安は何倍にもなるはず。 だからこそ、出発前の準備と何かあったときの備えをしっかりして、家族みんなで素敵な旅を楽しみましょう!