今回は雨天や夜間、盗難といった状況を考えた場合、どのような自転車なら手間をかけずに対応できるかをご紹介します。
自転車をサビや破損から守るステンレス製・アルミ製フレーム
数多くの金属部品で構成された自転車を購入時と変わらぬ状態に保つには、水に濡らさないことが第一。自転車を置く際も、屋根のあるところを選びたいものです。それでも濡れてしまった場合は、すぐに布で拭き取ってあげましょう。 ただ、そうはいっても頻繁に利用される自転車は雨ざらしにされることが多々あり、サビついた姿をさらしていることも珍しくありません。サビは見た目が悪いだけでなく、金属の内部に進行すると破損を招いてしまうことがあります。 それを防ぐには、フレームの素材を気にする必要があります。同じ金属でもスチール製に比べてステンレス製やアルミ製のフレームはサビにくく、しかもアルミ製なら軽いのも特徴です。できるだけ雨ざらしを避けつつも、「絶対に濡らさない!」と断言できない以上は、こうしたフレームの自転車を選んだほうがいいでしょう。
手間いらずで負荷も軽いハブダイナモ&オートライト
日が落ちた下校時など、無灯火で走行する自転車を見かけることがあります。この理由としてはダイナモによって走行時の負荷が増すことや、単にダイナモを倒すのが面倒くさいなど色々あるのではないかと思います。 街路灯が整備された都市部では意外と路面が明るいこともあって、自転車に乗っている子供本人は気にならないのかもしれませんが、 対向しているドライバーや歩行者にしてみれば、暗闇にいきなり自転車が姿を現すわけですから大変危険です。 自転車事故につながる危険が高いので、安全のために夜間や暗いところでは必ず自転車を点灯するようにしましょう。 ハブダイナモ&オートライトを備えた自転車なら、周囲の明るさを感知して自動でライトをオン&オフをしてくれるので、無精な人でも手間いらず。さらに、走行時の負荷も軽く気になりません。
自転車に最適の明るくて球切れのないLEDライト
前述したハブダイナモ&オートライトにも使われるLEDは、家庭用と同じく消費電力が少ないうえに明るく、しかも球切れがないということで、電池式や充電式の自転車用ライトにも幅広く使われています。ネックとされたコスト高も解消し、今やLED以外のライトを選ぶ理由はありません。 また、後方から近づく自動車に自転車の存在を知らせるには、法規上は反射板があればいいわけですが、みずから発光するテールライトなら、より明確に認識してもらうことができます。自転車用のテールライトに用いるLEDは、フロントライト以上に消費電力が少ないためもっぱら電池式や充電式が使われています。なかには太陽電池式のLEDもあります。安全な自転車通学のため、ライトについては最適なものを親子で選び、走行時の点灯を忘れないようにしましょう。
自転車盗難防止に最適なハンドルロック・ワイヤーロック
平成23年度における自転車盗難の被害件数は33万7569件。減少傾向にあるとはいえ、依然として1日に1000台近い自転車が盗まれていることになります。直る可能性のある故障とはちがい、すべてを失ってしまう盗難では自転車を新しく買い直すしか方法はありません。思わぬタイミングで自転車盗難に遭ってしまった場合、通学に影響するため塾や予備校へ向かう時間や帰宅時間が遅くなる等子供の学生生活への影響も大きくなります。そんな自転車盗難を防ぐ最善の方法は、自転車に二重の鍵をかけることです。 家の鍵と同様で開ける(壊す)のに時間がかかれば、それだけ盗難防止効果が高まります。もともと付いている鍵とワイヤーロックを併用するのが最も簡便な方法になりますが、面倒なことですからお子さんはやりたがらないでしょう。となると壊しにくい頑丈な鍵の付いた自転車を選ぶことになりますが、それ以外に最近では、1回の操作で後輪とハンドルの2カ所に鍵をかける自転車もでてきています。こうした自転車には3年間の盗難補償がついているものもあるので、高価であってもその分の価値はあるかもしれませんね。 パーツや制度をかしこくおさえて、自転車盗難のリスクに備えておきましょう。