自転車通学の安全対策~#04自転車通学ルートの事前チェック~

通学路は事前に子供とチェック

お子さんがどの道をたどって学校に向かっているかをご存じですか? これは自転車通学に限らず、いざというときのため知っておくべきでしょう。 事前に地図を使っておおよその通学路を定めたら、実際に自転車にまたがって出発進行!交差点やカーブ、坂道や交通量の多い道、狭い道や街灯のない暗い道など、通学の際に注意すべきポイントをチェックします(あわせて正しい走り方を教えられるといいですね)。そのうえで通学路を改めて検討し、変更が必要なところがあれば修正。このようにしておけば、「今日はちょっと帰りが遅いな」と心配になったときも、通学路がわかっているわけですから、自動車で迎えにいくこともできるので安心です。

親子で通学路をいっしょに走り、危険な箇所を確認する

自転車通学に使うのは幹線道路、それとも生活道路?

通学路として幹線道路と生活道路のどちらを選べばいいのか、これはなかなか悩ましい問題です。それぞれの特徴を表にまとめてみましたので参考にしてください。

道路別自転車走行の安全性の違い

どうでしょうか? 生活道路は車両の速度が比較的遅いため、なんとなく安全だと思いがちですが、脇道や建物からの急な飛び出しや信号機のない交差点での出合い頭の衝突などを考えると、必ずしもそうは言えません。実際にはいくつかの経路を走ったうえで、総合的に判断するのがいちばんでしょう。

生活道路は交通量は少ないものの、脇道から歩行者や自動車が飛び出すことも
道幅が広く見通しが利きさえすれば、幹線道路だから危険とは限らない

交差点で多発する自転車事故

交通事故総合分析センターの調査によると、自転車事故の7割は交差点で発生しています。その中でも特に多いのが、歩道を通行する自転車が交差点に差し掛かったときに自動車と衝突するものです。これはどうしてでしょうか? 車道と歩道の境はガードレールや電柱、街路樹などで遮られていることが多く、そのため車道からは歩道を走る自転車がよく見えません。そのため、ドライバーにしてみれば、交差点に進入した自転車が「突然あらわれた」ように見えるのです。一方つねに車道を走行していれば、交差点に進入する前から自転車の姿がドライバーの目に入っていますから、未然に衝突を避けることができます。このように自転車の車道走行は、自身の身を守るためにも必要だということですね。

歩道を走行する自転車は、遮られてしまってよく見えない
車道を走行する自転車は、ドライバーからはっきり視認できる

早く学校に着かなければと焦る気持ち、これが通学時に交通事故を招く最大の要因です。気持ちがそのことに集中して安全確認がおざなりになり、いつもなら慎重になる交差点にも「大丈夫だろう」と一時停止もなく進入してしまう(ひょっとしたら赤信号を無視することも……)。駐車車両を無理に追い越し、下り坂では猛スピード。これでは自転車事故を起こさないほうが不思議というものです。こんな羽目に陥らないよう、朝は決まった時間に起きる習慣をつける。これは何も、安全な自転車通学のためだけではありませんよね。

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