この特集の「#03安全な乗り方と通学ルール」でもご紹介しましたが、自転車は車道の左側を走行するのが原則です。 仮に自転車の通行が認められた歩道であったとしても歩行者が優先で、近くに歩行者がいるときは徐行しなければなりません。

にもかかわらず、われ関せずと疾走する自転車の姿は目に余ります。

結果、交通事故全体が減少傾向にあるなか、自転車対歩行者の事故は横ばいが続き、交通事故全体のなかで占める割合も増しています。

自転車事故の賠償額が9,000万円を超える高額の判決も

万が一の自転車対歩行者との自転車事故(対人事故)で、相手が死亡してしまったり重い後遺障害を負うような重症となってしまった場合は、自転車事故の加害者に高額の賠償が求められることを肝に銘じましょう。これは加害者が中高生などの子供であっても例外ではありません。自転車事故を起こしてしまったら、子供のやったことだからと済まされる問題ではないのです。

自転車保険で自転車通学の事故リスクに備える

クルマやオートバイを運転する場合は、法律に基づき自賠責保険への加入が義務づけられており、いざという場合に死亡で3000万円、後遺障害だと4000万円までが支払われます。一方、自転車にはそのようなルールがありませんから、前述した高額の賠償金をすべて自己負担で支払わなくてはなりません。本人に責任能力がある場合には、親の監督責任が問われることはまずありません。しかし、わが子が重い負担を抱えてこれからの人生を送るのを、黙って見過ごせる親はいないでしょう。

このような自転車事故による悲劇を招かないためにも自転車向け保険は重要です。自動車保険と比べて保険料は低額で、被害者への賠償責任や、本人がケガを負って入院・通院したときの費用を補償してくれるものもあります。

最近では自転車保険の加入が義務化されている自治体も増えてきました。まずはお住いの地域のルールを調べ、自転車保険の加入が必要か確認が必要です。

親子で学ぶ自転車通学の安全対策のまとめ

自転車通学に適した自転車選びや、雨天・夜間・盗難への安全対策、安全な乗り方や子供に最低限守らせたい通学ルール、 そしていざというときの備えとなる自転車向け保険をこれまで紹介してきました。

<親子で備える自転車通学の安全対策のポイント>
①安全で快適に乗るために、自転車の定期的な整備・メンテナンスを欠かさない
②通学用自転車には危険を伴う雨天や夜間の運転、そして自転車盗難へのリスク対策を行う
③自転車はクルマと同じ車両なので自転車通学の際は車道の左端を走行するなど交通ルールやマナーを守るのは当然
④通学路に潜む交通事故リスクを事前に察知して回避する
⑤それでも起きてしまった自転車事故に対処できるよう、自転車向け保険に加入する

万が一の怪我や事故に対応するためのリスクマネジメントとして、この5点を親子ともども肝に銘じておきさえすれば、お子さんを安心して学校に送り出すことができます。折に触れ、この特集記事をご覧いただければ幸いです。
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