高齢者と交通事故
高齢化が進んでいる日本では、交通事故を起こす高齢者の割合が増えています。 テレビなどでも見かけることがあるかと思いますが、高齢者が運転する車が事故を起こすニュースをよく見かけます。 これは、高齢者が増えていることも背景にありますが、道路交通法を違反している場合も多くあるようです。
交通事故の原因
高齢者の交通事故死者の内訳をみると、最も多いのが歩行中の事故死でほぼ半数、次いで自動車乗車中、自転車乗用中の順になっています。
また、死亡事故が発生した時間帯をみると、夜間の歩行中に交通事故に遭って亡くなった高齢者数は昼間の2倍近くに上っています。
高齢者が交通事故に遭遇する状況は、一番多いのが歩行中で、その次が自動車の運転中、自転車の運転中となっています。 自転車運転中の事故で死亡される方の割合は、年齢別に見ると65歳から急に増加しています。 事故の原因で一番多いのが、出会い頭での事故です。これは年齢が高くなるにつれて増えています。 発見の遅れ、安全確認をしなかった、こうしたことが要因になります。 加齢とともに避けきれないのが、運動機能の低下です。
自転車での事故原因
自転車乗用中の場合、高齢者の側に何らかの違反があった割合(83.2%)が高い。
自動車安全運転センターは、16年度に「高齢者の交通モード別の安全行動等に関する調査研究」を実施した。そこで行った走行実験の結果、
・ 自転車及び自動車の停止距離は、高齢者の方が長くなること。
・ 自転車及び原動機付自転車の回避行動に要する時間は、高齢者の方が長くなること。
・ 模擬市街路走行における高齢者の運転に対する評価は、全般的に低いこと。
自転車の運転中に交通事故に遭遇する方の多くは、自動車の運転免許を所持していない方が多いようです。自動車の運転免許を所持していない方は、交通安全に対する教育を受けていないことが原因ではないかとされています。 自動車の運転免許取得時は交通ルールを覚えなければいけませんし、免許の更新時にも交通安全の講習を受けなければ更新ができません。ですので、運転免許を所有されている方は、定期的に交通安全に対するルールの改正や、事故になりやすい原因などを知る機会があります。 免許を所持していない方には、そういった機会がほとんどないために、交通違反をしてしまい事故に遭遇することが多いようです。
自転車保険
自転車事故でけがなどをされると、多くの医療費がかかります。 そうした事故のことを考えて、保険に加入しておくのがお勧めです。 保険に加入しておけば、万が一の事故の際にも、保険金が下りますので、自分の体を守ることができます。
損害賠償責任
被保険者が日常生活における偶然な事故や住宅の所有、使用または管理に起因する偶然な事故により、他人を死傷させたり、他人の物に損害を与えたりした結果、第三者に対して法律上の損害賠償責任を負担することによって損害を被った場合
保険金額
損害賠償金の額 - 自己負担額(0円)
自転車を運転していて、他人をけがさせてしまった場合、今は多額の損害賠償責任を負わなければいけないケースがあります。 歩行者に接触して、相手がもしも死亡してしまったら、1億円近い損害賠償責任を負わなければいけないこともあります。 そうなってしまったときでも、自転車保険に加入していれば、保険金で賄うことができますので、損害賠償責任にも対応することができます。
安全運転を心掛けよう
高齢者の自転車走行中の交通事故での死亡原因は、頭部の損傷が多くなっています。 ヘルメットをかぶっていたら助かった、という例もあるようです。 保険会社の中では、自転車走行中にヘルメットをかぶっていれば別途補償してくれるところもあります。 けがに合わないようにする為に、ご高齢の方で自転車を運転する際、十分に安全確認をしながら走行することを心掛けておきたいですね。 健康的な生活を送っていくためにも、けがだけは避けていきたいですね。