今年こそデビューしたい!体験者に聞く、犬連れアウトドアの始め方、楽しみ方

6年前にキャンプデビュー。ライフスタイルが変わるきっかけに

千葉県にお住まいの伊藤拓郎さん・直子さんご夫婦と愛犬のスタンダードプードル・ターニャ。 ターニャが2歳だった6年前にキャンプデビューをして以来、アウトドア・ライフにハマっているご家族です。 そもそもキャンプを始めたきっかけは? 「近所のドッグランで知り合った方がキャンピングカーを持っていて、キャンプなどのお話を聞いているうちにその気になってきた…というのがきっかけで。 もともとスタンダードプードルは運動量が多い犬種ですし、開放的な環境で思いっきり遊ばせてあげられたら、という気持ちもありました。 まずは形から入っちゃおうということで、キャンプ未経験にもかかわらずキャンピングカーを買っちゃった、っていうのは我ながら大胆だったと思います(笑)」

キャンピングカーをすすめてくれた友人に連れていってもらった初めてのキャンプ。 ほかのワンちゃんともすぐに仲良くなり、自然の中で楽しそうに走り回るターニャの姿に感激したそう。 また、自分たちにとっても自然の中でのんびりくつろぐスタイルは新鮮で、 「それまではストレスがたまると買い物で発散する、ってタイプだったんですが、自然の中で過ごす充足感はくらべようのないほどで、すっかり夢中になってしまいました。」 伊藤さんはキャンピングカーを利用していますが、初めてのキャンプとなると、テント泊というケースがほとんど。初めてのキャンプ、そしてテントで泊まるときに気をつけた方がいいことを、下記にまとめましたので参考にしてください。 ■すべてのキャンプ場がペット連れOKではありません。そして、ペット連れOKのところでも、キャンプ場ごとに規定があります。犬のサイズに制限があったり、予防接種などの証明書の提示を求められるケースも。 事前にキャンプ場のサイトなどでルールをよく調べておくようにしましょう。 ■テントの中のワンちゃんの寝場所として、いつも使っているドッグベッドやクレートを用意しましょう。安心できる寝場所を用意することが大切です。 ■テントがあっても、普通の室内よりも外気に近い中で過ごすのがキャンプ生活。高原などでは夏でも想像以上に夜間の気温が下がることもあります。人間もそうですが、念のためワンちゃん用にフリースやちょっと厚手の服などを持っていくと安心です。

夏はSUPやカヌーなど、犬連れウォータースポーツも

キャンプを始めてからは、アウトドアスポーツにもチャレンジするようになった伊藤さんご夫妻。 「2年前からSUP(スタンドアップパドルボード)やカヌーなどのウォータースポーツも始めました。泳ぎが苦手だったターニャが初めて自分から泳いでくれたときにはもう感動!できたね~!いい子だね~!と叫びまくりました。」 1年を通じてのキャンプに加えて、夏はSUPやカヌー、冬はスノーシュー、春や秋は犬連れトレッキングなども楽しむようになった伊藤さん。

愛犬と一緒になって自分たちも身体を動かすことの爽快感を知り、まさに価値観やライフスタイルが変わるきっかけになったそう。

犬連れアウトドア、初心者へのアドバイス

愛犬と一緒に楽しむアウトドア、魅力がいっぱいですが、一方で怪我などに対する備えも万全にしたいもの。 自然の中では足下の石や木の枝などで肉球や身体を傷つけてしまうことも少なくありません。 また、いつもと違う環境や住んでいる場所との気候の違いなどで、ワンちゃんが体調を崩してしまうことも。 ■消毒薬やバンテージ、整腸剤など最低限の救急セットを常備しておく ■滞在する場所の近くにある動物病院を事前にリストアップしておく など、いざというときに慌てないよう、準備しておきましょう。 「ターニャは慎重なタイプなので、幸い旅先で大きな怪我や病気にかかったことはありませんが、お友達の中には肉球を怪我して血が止まらなくなったり、夜間に具合が悪くなってしまったワンちゃんも。 私たちも、もしものときに備えて、ペット保険の保険証は必ず持っていくようにしています。」(伊藤さん)

最後に、これから犬連れアウトドアを始めたい方に、アドバイスをお願いしました。 「まず、最初は経験者に連れていってもらうのが一番安心です。持ち物や注意事項も教えてもらえますし、現地での過ごし方やトラブルへの対処の仕方なども、近くにいて教えてもらうのが一番! SUPやカヌーは、まずは犬連れOKのツアーを探して、参加させてもらうところから始めました。水場は初心者には分からない危険なエリアなどがありますので、ツアーでしたら安心です。 ターニャの健康管理としては、アレルギーや虫などへの予防として服を着せたり、足場が悪いところや雪遊びなどのときはドッグブーツを利用するなどしてガードするようにしています。 また、犬は暑さに弱いので、寒い時期よりも暑さ対策の方に気をつかっています。どこに行くのでも水を必ず帯同するとか。 自然の中には思わぬ危険がありますので、迷ったら引き返す、ワンちゃんに無理をさせない、ということも大切だと思います。 うちのターニャもそうでしたが、ドッグランなどではあまりはしゃがないワンちゃんでも、自然の中では目を輝かせて嬉しそうに過ごしてくれるはず。 最初は日帰りキャンプなどでもいいので、気軽にぜひアウトドア体験をしてみることをおすすめします!」(伊藤さん)